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興ざめだ

幻想的な秋の月夜の散歩から帰ってきたというのに

どのような言葉でこの趣のある光景を伝えようか推敲していたのに

勉強時間がどうだのと口を挟んできた人間がいる

散歩の道でもそうだ

月のやわらかな光が山々を照らしおぼろげな輪郭を描いている

そんな中でなんともいえない余韻に浸っているところで現れた

おばちゃん三人組み

どこでも空気が読めないようだ

街灯の頼りない明かりが照らしきれない闇に身を投じ

現れた月に照らされてできる自分の影

その闇と混じる影を三人で作られた喧騒が掻き消す

どうして別の世界へといざなう月明かりのしたで

世の中の俗事を語らねばならぬのか

この景色を一句の詩としてしたためたい気持ちにさえなる

しかし自分にそんな文才がないことはとっくに知っている

それでも心の中の日本人として流れる血を沸き立たせる情景の前で

目を背けていられるのか疑問でしかたなかった

現実の世界から切り取られたような世界の中に

迷い込んでしまったのだろう

一人の人間と一匹の犬と同じように
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雨風

Author:雨風
福岡のIT企業に勤める会社員
時間が経つのは早いですねー

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