ー朝食ー
禁書「~~~♪」ニヤニヤ
美琴「………ねえ、目の前のがすんごい気になるんだけど…」
上条「やましいことはないんだし気にすんなって」
禁書「みことってさー意外と大胆だよね~」ニヤニヤ
美琴「………ねえ」
上条「……………」
禁書「私がいなかったらどうなってたんだろうね」ニヤニヤ
美琴「………耐えられそうにないんだけど」
上条「インデックスはおしゃべりに忙しいみたいですから、その飯は全部俺がいただきますよー」
禁書「あー!とうまー!」
上条「じゃあ言うことがあるんじゃねえのか?」
禁書「う~…調子にのってごめんなさい!ほらとうまおかず返して!」
上条「返していいか?」
美琴「いいわよ、その子からおかず取り上げるのって…なんか心が痛いわ」
禁書「さすがみことー!」
上条「その心を捨てないと、こいつは際限なく食いまくるぞ」
美琴「努力するわ」
禁書「朝ごはん豪華だね!」
美琴「?…普通にベーコンと目玉焼きにレタスちぎっただけだけど…」
禁書「とうまはいっつもパンにジャムかバターだけなんだよ?」
上条「うっ………」
美琴「え?ダメよ、朝はちゃんと食べないと!だからいっつもダルそうにしてんじゃないの?」
上条「おまえはちゃんと朝飯食ってるから、元気なのか」
禁書「ほらーはやくしないととうまのも食べちゃうよ~」
上条「あ!こら!勝手にとんな!」
~~~~~~~~~~
上条「朝飯も食ったし、どうすっかな」
美琴「日曜日だし、ゆっくりしてていいんじゃない?」
禁書「昨日はみことと出かけたから今日はゆっくりしたいかも」
上条「じゃあ二度寝でもするかな」
美琴「二度寝はやめい!」
禁書「そうだよ!とうま、いっつも寝てるじゃん!」
上条「けど日曜のこの時間って眠くなるんだよな~」
美琴「なんも考えないで、ぼーっとしてるからよ!テレビなんかやってないの?」
禁書「クイズ番組の再放送やってるよ!」
美琴「それでいいわ、頭使えば目も覚めるわよ」
~~~~~~~~~~
上条「んーAか?」
美琴「これはCね」
『正解は………C!」
禁書「みことすごーい!また正解だ!」
美琴「学園都市第三位からすれば、こんなの楽勝よ!」
上条「相手が悪すぎる………」
美琴「ふふ~ん、あんたはやらないの?」
禁書「私は前にこの番組見たから全部覚えてるんだよ」
美琴「四・五ヵ月前でしょ?もう忘れてるんじゃないの?」
禁書「私は完全記憶能力があるから、どんなことでも絶対に忘れないんだよ」
美琴「へー便利そうね」
上条「こいつもまた………!」
上条「…………」ナデナデ
禁書「ん?なにとうま?いきなり頭なでて…」
上条「いや…こうしてたら、この右手でどうにかできないかな~って」ナデナデ
美琴「…………」ジッ
禁書「これ自体は体質だから、とうまの右手じゃどうにもならないよ?」
上条「そうだよな~」ナデナデ
美琴「…………」ジッ
禁書「………どうしたの、みこと?」
美琴「えっ?」
禁書「ずっとこっち見て」
上条「?」
美琴「べ、別になにも………」
禁書「あ!はは~ん、なるほどね~」
美琴「な、なによ…」
禁書「みことも頭なでて欲しいんだ~」
上条「なんだ、そうなのか?」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
上条「ほいっ」ナデナデ
美琴「んっ………」カァァ
上条「…………」ナデナデ
美琴「…………」
上条「……えっと、黙っちゃったんですけど?」
禁書「黙ってたらずっとそのままだよ~」
美琴「…………」
禁書「…もしかして、それもいいかもとか思ってる?」
美琴「!!!もう、いいわよ」
上条「そうか」
禁書「頭なでて貰うのが好きって、みことは案外こどもなんだね」
美琴「ちっこいあんたに言われたくないわよ!」
禁書「あー!またインデックスのことバカにして!」
上条「ほらほら、二人とも喧嘩すんなって」
上条(どっちもこどもだな)
ー昼食ー
上条「昨日の今日なのに、すっかり見なれた光景だな」
美琴「そう?」
上条「やっぱり彼女に料理を作って貰うってのは男のロマンだな」
美琴「そ、そうなの?」
上条「こういう家庭的な一面を見ると、こう…心にくるものがあるな」
美琴「家庭的な女に弱いのね」
上条「それもあるけど…好きな人の作ってくれる料理って、他の何にも劣らないだろ」
美琴「好きな人…」
美琴「………あたしはあんたのことが好き…」
美琴「でも…あんたはあたしのことどう思ってるの?」
上条「俺か?」
上条「最初はよく絡んでくる中学生ってくらいに思ってた」
美琴「………うん」
上条「でも、昨日好きって言われて見方が変わったよ」
美琴「!」
上条「インデックスと遊んでるとこ見たり、ごはん作ってくれるのを見たりして…」
上条「やっぱり、かわいい女の子だなって」
美琴「…………」
上条「…美琴とは…付き合う時間だけ好きになっていけると思う」
美琴「………あたしも、まだまだ当麻のこと好きになれると思う…」
上条「ああ、これから頼むぜ」
美琴「こ…こちらこそ……」
上条「…なんか改めて言うのって恥ずかしいな」
美琴「そ、そうね………そういえばあの子は」
上条「インデックスならはら減り過ぎてのびてるぞ」
禁書「みこと~ごはん~」
美琴「じゃあ早く作らないとね!」
~~~~~~~~~~
禁書「いただきまーす!」
上条「やっと復活したか」
美琴「ほんとわかりやすいわね」
禁書「ん!このチャーハンおいしいよ!とうまのより!」
上条「そりゃそうだろ」
美琴「でも一回あんたの作るごはんも食べてみたいわね」
上条「べったべたの男料理だぜ?」
美琴「それでもなの!」
上条「じゃあそのうち作ってやるから…あんまり期待すんなよ?」
美琴「この子が食べてたんだから、そんなひどいもんじゃないでしょ?」
上条「いや、こいつはなんでも食うからなあ」
美琴「まあ、楽しみにしてるわよ」
禁書「………なんか、すごく仲良くなってない?」
上条「そ、そうか?」
禁書「私の知らないとこで何かあったのかな?」
美琴「な、何もないわよ!何も!」
禁書「むぅ~あやしい」
上条「ほら、早く食わないと冷めちまうぞ!」
禁書「………そうだね!何があったか知らないけど、仲がいいのはいいことだよね!」
美琴「うんうん、おかわりもあるわよ」
~~~~~~~~~~
上条「午後か…昼寝だな」
美琴「あんたはどれだけ寝ることに対して思い入れがあるのよ」
禁書「でも暖かくて心地いいかも…」
美琴「………そうね…たまには昼寝もいいかも」
上条「それじゃあみんなで昼寝だな、誰か起きたやつテキトーに起こしてくれ」
禁書「とうま!私も腕枕ってして欲しいかも!」
上条「いや、あれはだなあ…」チラッ
美琴「いいんじゃない?」
上条「いいのか?」
美琴「それくらいいわよ」
禁書「じゃあとうま!ベッド!」
上条「ああ、わかったよ」
上条「よっと…これでいいか?」
禁書「ふ~ん、腕枕ってこんなんなんだ」
美琴「はい、ちょっとつめてー」
上条「ん?」
美琴「あ、そっち向いたままでいいわよ」
美琴「その代わり背中もらうから」ギュッ
上条「うおっ!これはどういう状況なんだ?」
美琴「あんた中心にあたしたちが外側だから『川』じゃなくて『小』の字ね」
上条「そうだな…こいつもう寝てるぞ」
美琴「それは、あんたの腕の寝やすさはあたしが保証するわよ」
上条「おまえ限定じゃねえのか?」
美琴「当麻を好きな人なら誰でもよ」
上条「………こいつも俺のことが好きなのか…」
美琴「お兄ちゃんかお父さんってところね」
上条「なるほどね」
美琴「………その子のこと好きになっちゃったら困るわよ…」
上条「大丈夫だろ、娘に恋する父親なんていないけど」
上条「妻を愛する夫はいるだろ?」
美琴「…夫を愛する妻もね」
上条「さて、俺たちも寝るか」
美琴「背中でもよく眠れそうだわ」
~~~~~~~~~~
上条「んっ…今何時だ………ってもう夕方かよ!」
禁書「ん~うるさいよ~とうま」
美琴「…………」
上条「いや、もうこいつは帰る時間だろ…起きろー」
美琴「んんっ…」
禁書「えー、みこと帰るの?」
上条「最初に一泊って言っただろ」
美琴「もうこんな時間か」
上条「おまえは寮に帰るんだろ?」
美琴「そうね…明日は学校もあるし」
禁書「みことー行かないでよ」ギュッ
美琴「また遊びに来るから、今度の土日も泊りに来るし…」
禁書「またパジャマパーティーしてくれる?」
美琴「今度はあたしはワイシャツだけどね~」ギュッ
上条「いつでも来いよ、インデックスなら一日中家にいるし」
美琴「そうね、またごはん作りに来るわ」
禁書「約束だよ?」
美琴「うん!」
上条「…………」
美琴「なに?あんたもあたしと離れるの寂しくなったの?」
上条「いや、そうでもないけど」
美琴「こういうときは、寂しいって言いなさいよ!」
上条「あー上条さんも出来立ての彼女と離れるのがつらいなー」
美琴「そうそう」ギュッ
上条「おっと!」
美琴「次に会うまでの分よ」ギュゥゥゥ
上条「はいはい」
禁書「最後にもしっかりのろけるんだね」
美琴「そうよー付き合ってるんだから当然よ!」
禁書「みことが照れない!」
上条「照れるのもかわいいんだけどな~」
美琴「か、かわいいって………」
禁書「あ、照れた!」
美琴「もうっ!帰る!」
上条「じゃあな」
禁書「またねーみことー」
美琴「またねー」
ー帰り道ー
美琴(さて、帰りますか)
美琴(そういえばあの子のお土産考えてなかったわ)
美琴(まあテキトーになんか買ってけば大丈夫でしょ)
美琴(今度行くときはゲコ太グッズもってかなきゃ)
美琴(いい友達ができたわ)
美琴(………彼氏も)
美琴(あいつが彼氏か~)
美琴(クリスマスくらいは二人っきりで過ごせるわよね…)
ー寮ー
美琴「ただいま~」
黒子「お姉様ー!」
美琴「はい、お土産」
黒子「!!!これは?」
美琴「ポッキー、あんたのために買ってきたわよ」
黒子「黒子!一生大切にしますわ!」
美琴「賞味期限切れるまでに食べなさいよ~」
黒子「それではお姉様!ポッキーゲームを!」
美琴「しないわよ………」
美琴(ポッキーゲーム………)
美琴(ファーストキスは甘いチョコの味なんて!)
美琴「~~~~~~」
黒子「お、お姉様?」
美琴「いいわ!ナイスアイデアよ!黒子!」
黒子「え?」
美琴「あんたもたまにはいいこと言うじゃない!」
黒子「お姉様!ではさっそく私と!」
美琴「あんたじゃない!」
黒子「あんたじゃないって…まさか他の方と!?」
美琴「どうやってそこまで持ってくかね」
黒子「お姉様?」
美琴「いきなりもあれだし………」
黒子「お姉様!?」
美琴「言ったら案外簡単にしてくれるかも…」
黒子「お姉様あああああああ!」
禁書「~~~♪」ニヤニヤ
美琴「………ねえ、目の前のがすんごい気になるんだけど…」
上条「やましいことはないんだし気にすんなって」
禁書「みことってさー意外と大胆だよね~」ニヤニヤ
美琴「………ねえ」
上条「……………」
禁書「私がいなかったらどうなってたんだろうね」ニヤニヤ
美琴「………耐えられそうにないんだけど」
上条「インデックスはおしゃべりに忙しいみたいですから、その飯は全部俺がいただきますよー」
禁書「あー!とうまー!」
上条「じゃあ言うことがあるんじゃねえのか?」
禁書「う~…調子にのってごめんなさい!ほらとうまおかず返して!」
上条「返していいか?」
美琴「いいわよ、その子からおかず取り上げるのって…なんか心が痛いわ」
禁書「さすがみことー!」
上条「その心を捨てないと、こいつは際限なく食いまくるぞ」
美琴「努力するわ」
禁書「朝ごはん豪華だね!」
美琴「?…普通にベーコンと目玉焼きにレタスちぎっただけだけど…」
禁書「とうまはいっつもパンにジャムかバターだけなんだよ?」
上条「うっ………」
美琴「え?ダメよ、朝はちゃんと食べないと!だからいっつもダルそうにしてんじゃないの?」
上条「おまえはちゃんと朝飯食ってるから、元気なのか」
禁書「ほらーはやくしないととうまのも食べちゃうよ~」
上条「あ!こら!勝手にとんな!」
~~~~~~~~~~
上条「朝飯も食ったし、どうすっかな」
美琴「日曜日だし、ゆっくりしてていいんじゃない?」
禁書「昨日はみことと出かけたから今日はゆっくりしたいかも」
上条「じゃあ二度寝でもするかな」
美琴「二度寝はやめい!」
禁書「そうだよ!とうま、いっつも寝てるじゃん!」
上条「けど日曜のこの時間って眠くなるんだよな~」
美琴「なんも考えないで、ぼーっとしてるからよ!テレビなんかやってないの?」
禁書「クイズ番組の再放送やってるよ!」
美琴「それでいいわ、頭使えば目も覚めるわよ」
~~~~~~~~~~
上条「んーAか?」
美琴「これはCね」
『正解は………C!」
禁書「みことすごーい!また正解だ!」
美琴「学園都市第三位からすれば、こんなの楽勝よ!」
上条「相手が悪すぎる………」
美琴「ふふ~ん、あんたはやらないの?」
禁書「私は前にこの番組見たから全部覚えてるんだよ」
美琴「四・五ヵ月前でしょ?もう忘れてるんじゃないの?」
禁書「私は完全記憶能力があるから、どんなことでも絶対に忘れないんだよ」
美琴「へー便利そうね」
上条「こいつもまた………!」
上条「…………」ナデナデ
禁書「ん?なにとうま?いきなり頭なでて…」
上条「いや…こうしてたら、この右手でどうにかできないかな~って」ナデナデ
美琴「…………」ジッ
禁書「これ自体は体質だから、とうまの右手じゃどうにもならないよ?」
上条「そうだよな~」ナデナデ
美琴「…………」ジッ
禁書「………どうしたの、みこと?」
美琴「えっ?」
禁書「ずっとこっち見て」
上条「?」
美琴「べ、別になにも………」
禁書「あ!はは~ん、なるほどね~」
美琴「な、なによ…」
禁書「みことも頭なでて欲しいんだ~」
上条「なんだ、そうなのか?」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
上条「ほいっ」ナデナデ
美琴「んっ………」カァァ
上条「…………」ナデナデ
美琴「…………」
上条「……えっと、黙っちゃったんですけど?」
禁書「黙ってたらずっとそのままだよ~」
美琴「…………」
禁書「…もしかして、それもいいかもとか思ってる?」
美琴「!!!もう、いいわよ」
上条「そうか」
禁書「頭なでて貰うのが好きって、みことは案外こどもなんだね」
美琴「ちっこいあんたに言われたくないわよ!」
禁書「あー!またインデックスのことバカにして!」
上条「ほらほら、二人とも喧嘩すんなって」
上条(どっちもこどもだな)
ー昼食ー
上条「昨日の今日なのに、すっかり見なれた光景だな」
美琴「そう?」
上条「やっぱり彼女に料理を作って貰うってのは男のロマンだな」
美琴「そ、そうなの?」
上条「こういう家庭的な一面を見ると、こう…心にくるものがあるな」
美琴「家庭的な女に弱いのね」
上条「それもあるけど…好きな人の作ってくれる料理って、他の何にも劣らないだろ」
美琴「好きな人…」
美琴「………あたしはあんたのことが好き…」
美琴「でも…あんたはあたしのことどう思ってるの?」
上条「俺か?」
上条「最初はよく絡んでくる中学生ってくらいに思ってた」
美琴「………うん」
上条「でも、昨日好きって言われて見方が変わったよ」
美琴「!」
上条「インデックスと遊んでるとこ見たり、ごはん作ってくれるのを見たりして…」
上条「やっぱり、かわいい女の子だなって」
美琴「…………」
上条「…美琴とは…付き合う時間だけ好きになっていけると思う」
美琴「………あたしも、まだまだ当麻のこと好きになれると思う…」
上条「ああ、これから頼むぜ」
美琴「こ…こちらこそ……」
上条「…なんか改めて言うのって恥ずかしいな」
美琴「そ、そうね………そういえばあの子は」
上条「インデックスならはら減り過ぎてのびてるぞ」
禁書「みこと~ごはん~」
美琴「じゃあ早く作らないとね!」
~~~~~~~~~~
禁書「いただきまーす!」
上条「やっと復活したか」
美琴「ほんとわかりやすいわね」
禁書「ん!このチャーハンおいしいよ!とうまのより!」
上条「そりゃそうだろ」
美琴「でも一回あんたの作るごはんも食べてみたいわね」
上条「べったべたの男料理だぜ?」
美琴「それでもなの!」
上条「じゃあそのうち作ってやるから…あんまり期待すんなよ?」
美琴「この子が食べてたんだから、そんなひどいもんじゃないでしょ?」
上条「いや、こいつはなんでも食うからなあ」
美琴「まあ、楽しみにしてるわよ」
禁書「………なんか、すごく仲良くなってない?」
上条「そ、そうか?」
禁書「私の知らないとこで何かあったのかな?」
美琴「な、何もないわよ!何も!」
禁書「むぅ~あやしい」
上条「ほら、早く食わないと冷めちまうぞ!」
禁書「………そうだね!何があったか知らないけど、仲がいいのはいいことだよね!」
美琴「うんうん、おかわりもあるわよ」
~~~~~~~~~~
上条「午後か…昼寝だな」
美琴「あんたはどれだけ寝ることに対して思い入れがあるのよ」
禁書「でも暖かくて心地いいかも…」
美琴「………そうね…たまには昼寝もいいかも」
上条「それじゃあみんなで昼寝だな、誰か起きたやつテキトーに起こしてくれ」
禁書「とうま!私も腕枕ってして欲しいかも!」
上条「いや、あれはだなあ…」チラッ
美琴「いいんじゃない?」
上条「いいのか?」
美琴「それくらいいわよ」
禁書「じゃあとうま!ベッド!」
上条「ああ、わかったよ」
上条「よっと…これでいいか?」
禁書「ふ~ん、腕枕ってこんなんなんだ」
美琴「はい、ちょっとつめてー」
上条「ん?」
美琴「あ、そっち向いたままでいいわよ」
美琴「その代わり背中もらうから」ギュッ
上条「うおっ!これはどういう状況なんだ?」
美琴「あんた中心にあたしたちが外側だから『川』じゃなくて『小』の字ね」
上条「そうだな…こいつもう寝てるぞ」
美琴「それは、あんたの腕の寝やすさはあたしが保証するわよ」
上条「おまえ限定じゃねえのか?」
美琴「当麻を好きな人なら誰でもよ」
上条「………こいつも俺のことが好きなのか…」
美琴「お兄ちゃんかお父さんってところね」
上条「なるほどね」
美琴「………その子のこと好きになっちゃったら困るわよ…」
上条「大丈夫だろ、娘に恋する父親なんていないけど」
上条「妻を愛する夫はいるだろ?」
美琴「…夫を愛する妻もね」
上条「さて、俺たちも寝るか」
美琴「背中でもよく眠れそうだわ」
~~~~~~~~~~
上条「んっ…今何時だ………ってもう夕方かよ!」
禁書「ん~うるさいよ~とうま」
美琴「…………」
上条「いや、もうこいつは帰る時間だろ…起きろー」
美琴「んんっ…」
禁書「えー、みこと帰るの?」
上条「最初に一泊って言っただろ」
美琴「もうこんな時間か」
上条「おまえは寮に帰るんだろ?」
美琴「そうね…明日は学校もあるし」
禁書「みことー行かないでよ」ギュッ
美琴「また遊びに来るから、今度の土日も泊りに来るし…」
禁書「またパジャマパーティーしてくれる?」
美琴「今度はあたしはワイシャツだけどね~」ギュッ
上条「いつでも来いよ、インデックスなら一日中家にいるし」
美琴「そうね、またごはん作りに来るわ」
禁書「約束だよ?」
美琴「うん!」
上条「…………」
美琴「なに?あんたもあたしと離れるの寂しくなったの?」
上条「いや、そうでもないけど」
美琴「こういうときは、寂しいって言いなさいよ!」
上条「あー上条さんも出来立ての彼女と離れるのがつらいなー」
美琴「そうそう」ギュッ
上条「おっと!」
美琴「次に会うまでの分よ」ギュゥゥゥ
上条「はいはい」
禁書「最後にもしっかりのろけるんだね」
美琴「そうよー付き合ってるんだから当然よ!」
禁書「みことが照れない!」
上条「照れるのもかわいいんだけどな~」
美琴「か、かわいいって………」
禁書「あ、照れた!」
美琴「もうっ!帰る!」
上条「じゃあな」
禁書「またねーみことー」
美琴「またねー」
ー帰り道ー
美琴(さて、帰りますか)
美琴(そういえばあの子のお土産考えてなかったわ)
美琴(まあテキトーになんか買ってけば大丈夫でしょ)
美琴(今度行くときはゲコ太グッズもってかなきゃ)
美琴(いい友達ができたわ)
美琴(………彼氏も)
美琴(あいつが彼氏か~)
美琴(クリスマスくらいは二人っきりで過ごせるわよね…)
ー寮ー
美琴「ただいま~」
黒子「お姉様ー!」
美琴「はい、お土産」
黒子「!!!これは?」
美琴「ポッキー、あんたのために買ってきたわよ」
黒子「黒子!一生大切にしますわ!」
美琴「賞味期限切れるまでに食べなさいよ~」
黒子「それではお姉様!ポッキーゲームを!」
美琴「しないわよ………」
美琴(ポッキーゲーム………)
美琴(ファーストキスは甘いチョコの味なんて!)
美琴「~~~~~~」
黒子「お、お姉様?」
美琴「いいわ!ナイスアイデアよ!黒子!」
黒子「え?」
美琴「あんたもたまにはいいこと言うじゃない!」
黒子「お姉様!ではさっそく私と!」
美琴「あんたじゃない!」
黒子「あんたじゃないって…まさか他の方と!?」
美琴「どうやってそこまで持ってくかね」
黒子「お姉様?」
美琴「いきなりもあれだし………」
黒子「お姉様!?」
美琴「言ったら案外簡単にしてくれるかも…」
黒子「お姉様あああああああ!」
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