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美琴「もしもしー?」

『よお、なんだ?』

美琴「明日土曜日だし、そっち行ってもいいわよね?」

『ああ、俺は昼まで補習だけど、インデックスが家にいるぞ』

美琴「あの子なんだけど…ちょっと借りていい?」

『暇だろうから別にいいけど』

美琴「あたしのところのぬいぐるみを、そっちに持ってきたいんだけど…ダメ?」

『俺は構わないけど、なんでまた…』

美琴「黒子がぬいぐるみなんか置いてるとうるさいのよ、まーたお姉様はそんなものを溜め込んでって感じで」

『お嬢様も大変なんだな』

美琴「レベル5ってなるといろいろ見栄とかあるのよ」

『おまえはそっち方面には向いてなさそうだしな』

美琴「悪かったわね、お嬢様っぽくなくて」

『俺は今のおまえの方が好きだけどな~」

美琴「ま、まあ、あんたがそう言ってくれると嬉しいわ」

『そりゃよかった、インデックスには俺から言っとくから…明日何時に行かせようか?』

美琴「ん~10時くらいでいいかな」

『わかった、それじゃあまた明日な』

美琴「うん、おやすみ~」

『おやすみ』

パタン

美琴(一週間長かったわ)

美琴(やっとポッキー大作戦を………)

黒子「お姉様、どなたとお話になられてたんですの?」

美琴「えっ?」

黒子「ずいぶんと楽しそうにお話していましたけれど…」

美琴(きたわね…)

美琴「最近できた友達よ、ゲコ太の良さがわかるね!」

黒子「お姉様の他にもあのかえるを好む方がいるなんて…」

美琴「それで明日その子のとこに行くから、また一晩あけるわよ」

黒子「お姉様!先週もその方のところに!?」

美琴「そうよ」

黒子「ああ…お姉様がお泊りなんて…」

美琴「あんたとはいっつも同じ部屋で寝てるでしょうが」

黒子「それは…そうですけども」

美琴「それにたまに離れたらいい刺激になるでしょ」

黒子「刺激?」

美琴「ずっと一緒にいるからわからないことも、離れてみたら気づくってことあるじゃない?」

黒子「お姉様!」

美琴「そういう意味を含めて…ね?」

黒子「わかりましたわ、お姉様!」

美琴「うんうん、またなんか買ってくるから、留守頼んだわよ?」

黒子「おまかせくださいまし、黒子、必ずやり遂げますわ!」

美琴(うまくいったわね…)

美琴(またなんか考えとかないと…)

ー土曜日・上条家ー

上条「…ってわけだから、あいつのとこに10時頃行ってやってくれ」

禁書「うん!またみことと遊べるんだね!」

上条「俺はいつも通り昼には帰ってくるから…おまえらもそれくらいには戻ってきてるだろ?」

禁書「またみことにごはん作ってもらわないとね」

上条「あいつが作った方が断然うまいからな」

禁書「とうまのもおいしいよ?」

上条「ありがとよ」

上条「あ、お金渡しとくから、昼飯の材料買うならこれ使え、まあなんか好きなもん買ってもいいから」

禁書「うん」

上条「じゃあ俺もう行くわ」

禁書「いってらっしゃーい!」

上条「いってきまーす」

ー寮・10時ー

禁書「あ!みことー!」

美琴「久しぶりね」

禁書「表で待っててくれたんだ!」

美琴「あたしの部屋の番号わからないかもしれなかったから」

禁書「ふふ~ん、全部覚えてるよ!」

美琴「そうだったわね、じゃあ行きましょ」

禁書「でも前来たとき、みことの部屋ぬいぐるみとかなかったよね?」

美琴「ベッドの下に置いてるのよ」

禁書「そんな窮屈なところに!?早く助け出さないと!」

美琴「そうね、やっとあそこから解放してあげれるわ」

ガチャ

美琴「そこのしたにあるから出して、あたしは入れる袋出すから」

禁書「うん!」

ゴソゴソ

禁書「わあ!かわいいー!」

美琴「でしょーそんなとこに押し込んどくのもったいないわよね~」

禁書「触り心地もいいし」

美琴「はい、この袋に入れて」

禁書「ほ~ら、お引越しだよ~」

美琴「どんどん入れてってー」

~~~~~~~~~~

美琴「なんとか持てる量に収まったわね」

禁書「それでも結構いっぱいあるよ?」

美琴「かわいいの見つけたら、つい買っちゃうのよね~」

禁書「これからどうするの?」

美琴「とりあえず、これ持って行こうか…お昼はなんか聞いてる?」

禁書「とうまからお金もらってきてるよ、お昼ごはんの材料買ってもいいって」

美琴「なんか食べたいものある?」

禁書「ん~………ラーメン!」

美琴「ラーメンか~インスタントのはある?」

禁書「うん、まだあったよ」

美琴「じゃあそれでいいわね、これもあるし…夜ごはんの買出しはあとで行きましょ」

禁書「夜ごはんもう決めてるの?」

美琴「もう寒いからねー今夜は鍋よ」

禁書「鍋!?」

美琴「みんなで食べれるし、いいでしょ?」

禁書「うん!今から楽しみだよ!」

美琴「じゃあ行こっか」

ー移動中ー

美琴「寒いわねー」

禁書「そんなスカートだと寒いよ」

美琴「夏場はあれだったけど、冬になると暖かそうでいいわね、それ」

禁書「う~ん、すきま風が入らないともっといいかも…」

美琴「あ~そうね」

美琴「あ!ちょっとコンビニよっていい?」

禁書「いいよ」

ーコンビニー

美琴「さてと…」

禁書「!…ねえねえ、これなに?」

美琴「ん?肉まんでしょ、もうでてるのね」

禁書「へー」

美琴「あたしちょっと見てくるから、あんたもなんか見てて」

禁書「わかったー」

美琴(あれをやるには…)

美琴(あった!普通のポッキーでいいわよね)

美琴(でもどうやってそこまでするか…)

美琴(悩んでもしょうがないわ!とりあえずこれを買って、あとはそれから考えましょ!」

~~~~~~~~~~

美琴「もういいわよ」

禁書「うん」

美琴「それじゃあ行きましょ」

禁書「みこと!はい、これ!」

美琴「ん?肉まん?」

禁書「さっき買ったんだ!これ、みことの分」

美琴「ありがと~」

禁書「あったかいね」

美琴「そうね」

ー上条家ー

禁書「ただいまー」

美琴「やっとついたわね」

禁書「とうまはまだ帰ってないみたいだよ」

美琴「そっか、とりあえずあがるわよ」

禁書「うん」

美琴「あ!こたつ出したんだ!」

禁書「そうだよ、あったかいよね」

美琴「あたしの部屋、こたつ置けないから…」

禁書「こたつつけよっか?」

美琴「おねがーい」

禁書「あったまるまで時間かかるよ?」

美琴「じゃあ、先に持ってきたぬいぐるみ出しましょ」

禁書「ベッドに並べよ~」

美琴「今度はベッドの上にね」

~~~~~~~~~~

美琴「だいたいこんなもんね」

禁書「いっぱいあるね!」

美琴「やっぱりこうやって並べてみると違うわね」

禁書「ゲコ太もいる!」

美琴「ではさっそくこたつに…」

上条「よう!」

美琴「ってあんたいつの間に帰ってきたのよ!」

上条「ついさっき」

禁書「あ!とうま、もうこたつ入ってる!」

上条「いや~もう外寒くて」

禁書「私も入る~」

美琴「あたしもおじゃまして…」

上条「やっぱ、冬と言えばこれだよな~」

美琴「はぁ~あったか~い」

禁書「みことのとここたつないんだって」

上条「あの部屋じゃ合わねえよな」

美琴「でもいいな~この冬はこれにやっかいになりそうね」

上条「こたつの魔力だな」

禁書「こんな魔力もあるんだね」

美琴「入ったものを出さない力ね」

上条「一度入ったらやみつきになる魅力とかな」

禁書「でもそろそろお腹へってきたかも」

美琴「じゃあラーメン作ろっか」

上条「普通にこたつ出るんだな…」

美琴「食欲には勝てないでしょ…特にそっちの方は」

禁書「みこと~はやく~」

上条「そうだな」

~~~~~~~~~~

美琴「できたわよ~」

上条「流石インスタント、できんのが早いな」

美琴「それが売りだからね、でも栄養足りないから、野菜たっぷり入れといたわよ」

禁書「さすがみこと!」

~~~~~~~~~~

上条「俺たちにできないことを、平然とやってのけるッ!」

上条・禁書「そこにしびれる!憧れるッ!」

美琴「あたしに無駄はないわよ!ビリビリ!」

~~~~~~~~~~

上条「将来の俺の健康は安泰だな」

美琴「なっ……………」

禁書「とうまも家事手伝わないと逃げられちゃうよ?」

上条「普段この部屋の掃除とかしてんのは誰だよ」

美琴「あ、安心しなさいよ!そんな簡単に出てったりしないわよ!」

上条「ほんとか~?」

美琴「ほ、ほんとよ!」

禁書「みことはとうまにべた惚れだもんね~」ニヤニヤ

美琴「ちょ、ちょっと!」

上条・禁書(………かわいい)

~~~~~~~~~~

上条「そしてこたつむりが三匹…」

美琴「もうここがあたしの家でいいわ…ん?なんか足に…」

上条「先客が居るみたいだぞ」

禁書「あ!スフィンクス!」

美琴「そういえば、あんまり見てないわね、その猫」

上条「ああ、そいつは基本的にベランダで寝てるか、布団の中に潜ってるから」

禁書「スフィンクス、そんなとこにいると丸焼けになっちゃうよ~」

美琴「日本には、ねこはこたつで丸くなる~って童謡があんのよ」

上条「もう12月だし、寒がりの猫にはここが一番いいんだろ」

禁書「ふ~ん、そっか~」

美琴「もう12月か~」

上条「今年も終わりだな、年越しの準備とかぼちぼち始めないとな」

禁書「とうま!その前にまだあるでしょ!」

上条「はあ?」

美琴「そうよ!12月と言えば…」

禁書・美琴「クリスマス!」

上条「そ、そうだったな…」

禁書「そうだよ!この日を忘れるなんて!」

美琴「その様子じゃまだ予定とかなんも立ててないみたいね」

上条「いやだって…まだ12月の頭だろ?」

禁書「そんなの、あっ………というまにクリスマスなんだよ!」

美琴「そうよ!予定ってのはその日より前に立てるものなのよ!」

上条「あ、ああ…それでおまえらは予定があんのか?」

美琴「それは………」

禁書「私はあるよ!」

上条「そうなのか?」

禁書「うん!小萌のところでクリスマスパーティーするんだよ!」

美琴「小萌って誰?」

上条「うちの学校の先生だよ」

美琴「随分かわいらしい名前ね」

上条「ああ、見ためもあれだが、中身はちゃんと年食ってるからな」

禁書「ケーキに焼肉にぱーっとやるんだって!」

上条「それでおまえも呼ばれたと…」

禁書「そうだよ!」

上条「じゃあ、あとで電話しとかねえとな………でおまえは?」

美琴「へ?あたし?」

上条「おまえもなんか予定入れてんだろ?」

美琴「あ、あんたの予定がないのに、あたしの予定があるわけないでしょ!」

上条「俺の予定?」

禁書「みこと……たぶんとうまじゃわかんないよ」

上条「はい?」

美琴「あんたまさか…あたしがか、彼女だってこと忘れてんじゃないわよね?」

上条「はあ?忘れるわけねえだろ、そんなこと」

美琴「じゃあ………こ、恋人同士ですごそうとか思わないわけ?」

上条「いや、ああ言ったから…てっきり予定があるのかと…」

美琴「あんたと一緒に居るためにわざわざ予定開けてんのよ!」

上条「そうか…悪かったな気がつかなくて…」

美琴「あんたの鈍感さは予定外よ」

上条「えっと、小萌先生のとこのパーティーはいつまでやるんだ?」

禁書「イブにお昼から集まってプレゼント交換して、遊んだら夜から焼肉パーティーだから…たぶん泊まってくるかも」

上条「じゃあ帰ってくんのはクリスマスの日の昼ってとこか…」

上条「じゃあ、おまえと二人っきりだな」

美琴「二人っきり………」

上条「そうだな…昼から出かけてもいいんじゃねえか?」

美琴「え?あ、うん…」

上条「夜はこの部屋でケーキでも食って…そんな感じでいいんじゃないか?」

美琴「そ、そうね…」

上条「ん?どうした?」

美琴「え?………ふ、二人っきりって初めてよね?」

上条「そういえばそうだな」

禁書「ごめんね…いっつも私がいるから…」

美琴「そ、そういうことじゃなくて、あんたと居るのも楽しいわよ?」

禁書「ほんと?」

美琴「うん!ゲコ太の良さが分かるなんて、他の誰にも劣らないわよ!」

禁書「そうかな~」

美琴「そうよ!」

上条「…しかし、確かにおまえと二人っきりってのはなかったな」

上条「クリスマスくらい二人っきりでいいかもな」

美琴「そうよね…」

上条「あ、ちょっと小萌先生に電話してくるから」

禁書「うん、よろしくって言っておいてね!」

上条「はいよ」

美琴(当麻と二人っきりか~)

美琴(プレゼントとかどうしよっかな~)

美琴(やっぱり手作りよね…)

禁書「よかったね、とうまと二人っきり」

美琴「あっ…そうね」

禁書「小萌がね、上条ちゃんのことよろしくお願いしますよ?って言ってたよ」

美琴「え?話したの?」

禁書「とうまの予定聞かれたから、彼女とデートって言ったんだよ」

美琴「だから、当麻は誘われなかったのね」

禁書「せっかく二人っきりなんだから、キスぐらいするんだよね?」

美琴「キ、キ、キ、キスって…」

禁書「あ!でもそれより先はダメだって、小萌が言ってたよ」

美琴「それより先………」カァァ

禁書「ねえ、それより先ってなに?」

美琴「そ、そんなの言えないわよ!」

~~~~~~~~~~

『ふぁ~い』

上条「あ、小萌先生ですか?」

『はい!………上条ちゃん?』

上条「先生…まさか寝起きですか?」

『そ、そんなことないんですよ!』

上条「…まあいいです、インデックスのことなんですけど…」

『何かあったんですか?』

上条「いえ、そうじゃないんですけど…クリスマスパーティーに呼ばれたみたいで」

『そんなたいそうなもんじゃないんですよ、姫神さんと三人でささやかなものなのです』

上条「でもインデックス、すごく楽しみにしてるみたいなんで」

『じゃあこっちも頑張って準備しないといけませんね』

上条「当日はインデックスのことよろしくお願いします」

『はい!…それと上条ちゃん」

上条「なんですか?」

『先生は、上条ちゃんは清い交際をしてくれる生徒さんだと信じてますよ』

上条「はい?」

『クリスマスの雰囲気に負けて過ちをおかさないようにしてくださいね、それでは~』

上条「ちょ、ちょっと、先生?」

上条「………インデックスか」

~~~~~~~~~~

美琴「~~~~~」カァァ

上条「戻ったぞ…っどうしたんだ?」

美琴「ひゃっ………な、なんでもない!なんでもない!」(顔近い!)

禁書「小萌どうだった?」

上条「おまえが楽しみにしてるって言ったら、頑張って準備しないとって言ってたぞ」

禁書「そっか~楽しみだな~」

上条「ついでにいろいろ釘刺されたけどな…」チラッ

美琴「?」

上条「まあ、大丈夫だろ」

美琴「あっ、ポッキー食べる?ポッキー」

禁書「わーい!おやつだー!」

美琴「冷蔵庫に入れてあるから、持ってくるわね」

美琴(クリスマスに初キス………)

美琴(それまではとっとかなきゃ)

美琴(当麻からしてくれるといいなぁ~)

禁書「みことーまだー」

美琴「あ!はいはい、今持ってくわよ」

美琴「はい、これ食べたら夜ごはんの材料調達に行きましょ」

禁書「うん!そうだね!」

上条「なんだもう決めてんのか?」

禁書「今夜は鍋だよ!」

ー夕食ー

美琴「さあ、奮発してお肉いっぱい買ってきたから、そのかわり野菜もちゃんと食べるのよ!」

上条「なんかすごい高そうなお肉なんですけど、しかもこの量…」

美琴「おいしそうなのがそれだったのよ」

上条「すげえなお嬢様」

禁書「早く食べよ!いただきまーす」

上条「いただきます」

美琴「どうぞ」

上条「ん、うまいなやっぱり…これが本当の肉の味か…」

美琴「大げさよ、他もそんな変わりないわよ」

上条「おまえが食う肉は確かにどれも大差無いだろうが、俺たちが食ってきた肉とは大きな差があるんだよ」

美琴「まあ、おいしいものはいいけど、こうやってみんなで囲んで食べるってのもいいわよ?」

上条「こたつだから、ちょうど三人で囲む形になってるしな」

美琴「おいしいものはみんなで楽しく食べないと」

上条「そうだな…ってインデックス!食べてばっかいないで会話に入ってこい!」

禁書「ん?」

美琴「あ!お肉ばっかり食べて…野菜も食べないと栄養偏るわよ、ほらよそってあげるから」

禁書「ありがとー」

上条「こうして見てると親子だな」

美琴「前にもそんな話したわね、あんたがお父さんでしょ?」

禁書「ねえねえ、私は?」

上条「手間のかかる大食い娘だな」

禁書「むっ!とうまが不甲斐ないから、今のうちにおいしいお肉食べなきゃ!」

上条「母さんからもなんか言ってやってくれよ~」

美琴「お父さんがもっと稼いでくれたら、毎日おいしいもの食べれるのにね~」

禁書「ね~」

上条「がんばります………」

~~~~~~~~~~

美琴「それじゃあお風呂入ってくるわね」

上条「悪いな、俺たちが先に入っちまって」

美琴「いいのよ、そのかわり…」

美琴「ワ、ワイシャツ貸してくれない?」

上条「いいけど、寒くないか?」

美琴「ストーブついてるしあったかいくらいよ」

上条「ならいいけど………ほら」

美琴「それじゃあ入ってくるわね」

バタン

美琴(これが当麻のワイシャツ………)

美琴(こ、これくらいいいわよね……)

美琴(……………) クンクン

美琴(ん~普通に洗剤のにおい)

美琴(当麻のにおい…とかじゃないのね)

美琴(ってこれじゃただの変態じゃない)

美琴(もしかして黒子もこんなことやってんのかしら?)

~~~~~~~~~~

美琴「上がったわよってなんで反対向くのよ!」

禁書「とうまは目のやり場に困るって言って、私のときもこうだったんだよ」

美琴「下短パンはいてるから大丈夫よ」

上条「そうか?」

禁書「とうま!相手に背中を向けて話すなんて失礼だよ!」

上条「わかったよ」

美琴「どう?」

上条「どうと言われても…いいんじゃないか?」

美琴「…まあ、いいわ」

禁書「クイズ番組やってるよ、今度は再放送じゃないから私と勝負だよ!」

美琴「のぞむところよ!」

~~~~~~~~~~

上条「そろそろ、寝るか」

美琴「そうね、この子もコクコクしてるし」

上条「今回で泊まるのは2回目か…」

美琴「あたしクリスマスまで泊りにこれないかも」

上条「なんか忙しいのか?」

美琴「黒子がね~言い訳考えるの大変だったわよ」

上条「この間はどうしたんだ?」

美琴「ポッキー買って行ってあげたわ」

上条「餌付けてんのかよ…っていうかポッキーで大丈夫なのか?」

美琴「違うわよ、正確には『あたしが買ってあげた』ポッキーよ」

上条「…なるほど、あいつだからこそか」

美琴「クリスマスなんてあからさまよね」

上条「クリスマスに泊りなんて言ったら…なあ?」

美琴「まあ、最悪縛り上げてでも来るわよ」

上条「そ、そうか、できるだけ穏便な方でなんとかしてくれ」

美琴「善処するわ」

上条「とりあえずこいつをベッドに運ぶか…よっと」

美琴「…………」

上条「お姫様だっこくらい今度してやるよ」

美琴「!!!………なんでわかったの?」

上条「おまえが黙ってじーっと見てるときってだいたいそうだろ?」

美琴「そ、そうかしら?」

上条「今度こいつに聞いてみろよ、たぶん全部覚えてるから回数まで教えてくれると思うぜ」

美琴「それはちょっと…」

上条「よし、おまえもベッドいけ、布団かぶせるから」

美琴「うん」

上条「ストーブは危ねえから夜は切っとくんだよ」

美琴「そうなの?」

上条「だから冷えないようにしっかり布団かぶっとけ」

美琴「うん」

上条「………よし、ストーブも切ったし…電気消すぞ?」

美琴「はーい」

~~~~~~~~~~

美琴(ワイシャツまできてるんだから…)

美琴(当麻の方に行くのはむしろ当然よね!)

美琴(今日は昼寝もしてなかったみたいだし、もう寝てるでしょ)

美琴「じゃあちょっと失礼して…」

上条「はい、お待ちしてました」

美琴「!!!」

上条「で?どういったご用件で?」

美琴「さ、寒いから当麻のとこであったまろうかなって…」

上条「そっちインデックスがいるだろ?」

美琴「当麻のほうが大きいじゃない…」

上条「スフィンクスもいるだろ?」

美琴「……………いじわる」

上条「悪かったって…ほら、もっとこっち来いよ」

美琴「うん…」

上条「これでどうだ?」ギュッ

美琴「!!!………あったかい…」

美琴(…これが当麻のにおいか………)

美琴(なんか落ち着くなぁ…)

上条「…………」

美琴「…………」

上条「……苦しいかったか?」

美琴「ううん…まだこのままで………」

上条「しかし、この間といい…美琴は結構甘えん坊だな」

美琴「当麻と一緒に居るときだけよ」

美琴「あたしだって…好きな人の前だとただの女の子なのよ?」

上条「…そうなんだな」

美琴「あたしのこと…もっと好きになってくれた?」

上条「そうだな…また好きになったな………そういう美琴はどうなんだ?」

美琴「あたしは最初からこれ以上ないってくらい好きよ?」

上条「おいおい、この間と言ってたことが違うぜ?」

美琴「あたしの好きに上限なんてないわ…」

美琴「今が最大で…もっと好きになったらそれが最大になるだけよ」

上条「流石レベル5は違うな」

美琴「あたしは元々レベル1よ…努力してこうなったんだから、あんただって努力すればなれるわよ」

上条「…美琴をもっと好きに?」

美琴「…あたしを限りなく愛せるほどに」

上条「じゃあ俺も頑張るよ」

美琴「あたしはもっと最大の記録を塗り替えてくわよ」

上条「おまえには勝てそうにないな」

ー翌日ー

禁書「もう恒例だね」

美琴「ん~」

上条「…………」

禁書「この前は腕枕だったのに、今度はしっかり抱き合っちゃって…」

美琴「え?…あっ!」

上条「ん?」

禁書「クリスマスのときは私はいないけど、大丈夫?」

美琴「だ、大丈夫って何が!?」

禁書「もちろんツッコミ役だよ!」

禁書「朝早くに小萌たちと一緒にきてあげよっか?」

上条「そ、それだけは勘弁してください!」

禁書「それじゃあ顔洗ってくるから、二人の愛の巣を片付けといてね~」

美琴「あの子意外と腹黒いわね」

上条「そうだな…」

ー昨晩・寮ー

黒子「さて、そろそろ寝ますか」

黒子「それでは今日もお姉様のベッドで…」

黒子「これはお姉様を再確認するため、決して変な意味では…」

ドサッ

黒子「あ~お姉様のにおいが~」

黒子「布団をかけるとまるでお姉様に包まれてるような…」

黒子「ああああ、お姉様ああああ」
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