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ー12月31日ー
禁書「みーかん、みーかん♪」
美琴「はあ~もうここから出たくない…」
上条「家のこたつも満員だな」
禁書「こたつにみかんって誰が考えたんだろうね?天才だよ!」
美琴「テーブルにふとんってのも斬新なアイデアよね~」
上条「おまえらどんだけこたつが好きなんですか?」
禁書「そういうとうまだってずっとこたつに入ってる!」
美琴「何人もこの魔力から逃れられないのよ~」
上条「イマジンブレーカーで…ってまあいいや、あったかいし」
禁書「それでいいんだよ…みかーん、みかーん♪」
上条「おまえいくつみかんを食うつもりだ…これは俺のっと」
美琴「あ!あたしも一個確保しとこ~」
禁書「この間、ダンボールにたくさん入ってるの買って来たから大丈夫なんだよ!」
上条「あれを運ぶのがどれほど大変だったか…」
美琴「ごくろうさま~」
上条「俺はこいつに労わってもらいたいね、一番みかん消費してるのこいつだし」
禁書「ごくろうさま~」
上条「もっと心を………」
美琴・禁書「ごくろうさま~」
上条「………もういいです、その気持ちのいいハモりが聞けただけで十分です」
美琴「寝ちゃいそう」
上条「こたつで寝ると風邪ひくって言うけど…まあ、ちょっとぐらいならいいんじゃねえか?」
美琴「この頬から伝わってくるぬくもりがね~」
上条「…………」
ナデナデ
美琴「!!!……なんでいきなり
!?」
上条「いや~撫で心地のよさそうな頭だな~と」
美琴「んっ…………」
上条「いやだったか?」
美琴「ま、まあちょっとくらいならいいけど…」
上条「そうか…」
禁書「私は困るんだけど」
上条・美琴「!!!」
禁書「みかんが取れないんだよ」
上条「あ、ああ…ほら」
禁書「二人とも私がいないと一日中そんなことしてそうだよね」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
禁書「二人で自分たちの世界作っちゃうと、ちょっと困るかも」
上条「………すいません」
禁書「あ!でも、キスならしてもいいよ…がんばって目を反らすから」
上条「そんなとこで頑張らなくていい!…それに人前でそんなほいほいしねえよ!」
禁書「そうしてくれると助かるかも」
美琴「……もしかして朝の見てた?」
禁書「インデックスはなにも見てないよ~」
美琴「そう…」
禁書「…………おはようのキス」ボソッ
美琴「!!!」ビクッ
禁書「~~~♪」
美琴「こんな狭い部屋じゃねえ…」
上条「悪かったな、そりゃあおまえの寮とは違うだろ」
禁書「広いよね~みことの部屋」
美琴「そう?………でも、この部屋にしかない居心地の良さは
あるわね」
上条「こんな狭い部屋で三人な~」
禁書「とうまは女の子二人に囲まれてうれしいんだよね?」
上条「そういう俺の地位を貶めるようなことを言うんじゃねえ!」
美琴「でもやっぱりこの三人よね~」
美琴「あんたとこの子とあたしで上条家って感じだわ」
禁書「二人の愛の巣の方がいいんじゃないの?」
美琴「それは何年かしてから嫌ってほどやってくからいいのよ」
美琴「今はこの三人で楽しくやりたいわね」
上条「それについちゃあ俺も全面的に賛成だな」
美琴「………やっぱり気にしてた?」
禁書「うん………二人とも恋人同士だから………」
禁書「インデックスがいると………邪魔かなって……」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
美琴「確かに当麻とは恋人で一緒にいると楽しいけど……あんたとは親友として一緒にいて楽しいって思ってる」
禁書「………親友?」
美琴「そうよ、ここにきていっぱいしゃべって、一緒に買い物に行ったりして楽しかった」
美琴「………あたしはあんたを親友って思いたいわ」
禁書「うん………」
美琴「ゲコ太の良さがわかるのなんてあんたぐらいだしね」
禁書「うん……っ………」
美琴「あたしはここで恋人と親友と一緒に過ごせてうれしいわ」
禁書「うん!……ひっぐ………」
美琴「ほら、もう泣かないで」
禁書「いいもん!嬉し泣きだもん!」
上条「どっかの誰かさんと同じセリフだな………似た者同士か」
美琴「とりあえずみかんでも食べて…ほら、あ~ん」
禁書「あ~ん………おいしい!」
美琴「食べると元気ね」
禁書「うん!それが私のとりえだからね!」
美琴「あんたはそれでいいわよ」
禁書「それじゃあもう一個…」
上条「あ!それは俺がとっといたやつ!」
ー昼食ー
禁書「とうまーおなか減ったー」
上条「爪が真っ黄色になるまでみかん食ってまだ足りねえのか」
禁書「みかんは別腹なんだよ!」
上条「しょうがねえな………美琴先生、お願いします」
美琴「しょうがねえな~」
禁書「わー!似てる!似てる!」
美琴「その幻想をぶち殺す!」
禁書「とうまと一緒だー!」
美琴「お、俺は美琴を愛してるぜ!」
上条「……………」
禁書「……………」
美琴「わかってる…わかってるわよ!でもせめて…ツッコんでくれてもいいんじゃない?」
上条「いや、なんていうか………愛してるぜ」
禁書「私も……美琴のこと好きだよ、ずっと」
美琴「もっと悲しくなってくるからやめて!」
上条「じゃ、じゃあテキトーになんか作ってくれるか?」
禁書「昨日はとうまで今日はみことだね!」
美琴「わ、わかったわ、すぐ作ってくるから」
上条「やっば、俺の愛情が足りないんですかねえ?」ボソッ
禁書「とうまが愛情与えすぎてあんな風になっちゃったかも」ボソッ
美琴「聞こえてるから!お願いだから忘れて!」
~~~~~~~~~~
上条「夜は年越しそばだな」
禁書「なんで日本ではそばをたべるの?」
美琴「たしかそばみたいに細く長く達者に生きるためとか、切れやすいことから苦労を切り捨てるとかだったわね」
上条「よく知ってんな」
美琴「wikipedia参照よ!」
禁書「日本ってそういう風習が多いんだよね」
上条「苦労を切り捨てるか………そば楽しみだな」
美琴「苦労してんの?」
上条「それはもういろいろあったな~外に出れば電撃姫に襲われたり…」
美琴「!」
上条「家に帰れば空腹魔法少女に噛み付かれたり…」
禁書「ムッ!」
美琴「それはあんたがあたしをテキトーにあしらってたからでしょうが!」
上条「そうは言ってもな~いちいちかまってたらきりがねえし」
美琴「一回だけでもまともに相手してくれればそれでよかったのに!」
上条「だから今かまってやってんだろ?それともキスまでじゃ不満か?」
美琴「そ、それは…………」カァァ
上条「まあそれは待ってくれないか?」
美琴「そ、そのかわり!いつもの二倍も三倍もキ、キスしなさいよ!」
禁書「わたしが見てないとこでね~」
上条・美琴「………はい」
禁書「それよりとうま!」
上条「なんだ?まだなんかあんのか?」
禁書「私が噛み付くのはとうまが悪いときだけなんだよ!」
上条「そうか?おまえが悪いこともあったんじゃねえか?」
禁書「それは………ないよ………たぶん」
上条「心当たりがあるんじゃねえか!」
禁書「そ、それに最近は噛み付いてないよ」
上条「ん?そういえばそうだな」
禁書「とうまはみことの男だからね、ひとの男に手を出したら命がいくつあっても足りないんだよ」
美琴「大丈夫よ!もしこいつが悪いことしたら、ビリビリの刑だから」
上条「まったく…静電気ぐらいで頼むぞ…」
美琴・禁書「……………」
上条「ん?どうしました?」
禁書「とうま、いつもの…」
美琴「不幸だー!ってやらないの?」
上条「ああ?そういえば最近は言ってないな」
禁書「ダメだよ、とうま!不幸だーって言わないとキャラ薄くなっちゃうよ!」
上条「おまえに言われたくねえよ!」
美琴「それってたまたま言ってないの?意識して言わないようにしてんの?」
上条「まあ、意識して言わないようにしてるかな」
禁書「なんで?」
上条「だって……ほら………」
上条「幸せにするとか言っといて、自分が不幸じゃできないだろ?」
美琴「~~~~~」カァァ
禁書「そうなんだ~」
上条「そいつと付き合いはじめてでた影響かな」
禁書「みんないろいろ変わってるんだね」
美琴「あたしたちも仲良くなったしねー」
禁書「ねー」
上条「それでこれに落ち着いてるわけか」
美琴「来年もこんな感じでいきたいわね」
禁書「私はもっとおいしいもの食べたいかも!」
上条「そこは変わんねえな」
禁書「違うよ!美琴が作ってくれるご飯おいしいから、もっと食べたいってこと!」
美琴「年明けたらまた作ってあげるわよ、だから食べたいもの考えといてね」
禁書「うん!」
上条「あんまりそいつを甘やかすなよ?食い過ぎで丸々と肥えさせても食えねえぞ?」
禁書「ムッ!」
美琴「栄養管理はあたしがするから大丈夫よ!」
上条「じゃあ俺の方も任せたぜ」
美琴「二人まとめて面倒見てあげるわよ」
ー夕食ー
上条「さて、これで俺の苦労も切り捨てられるわけだ」
美琴「来年は苦労の少ない年だといいわね~」
禁書「でもとうまだからね~」
上条「とりあえずおまえら二人は大丈夫だろ」
禁書「わかんないよ~あんまり目の前でいちゃつくから噛み付くかも」
上条「それはこいつも一緒じゃねえか!」
禁書「みことはいいんだよ、かわいいから」
上条「………理不尽だ」
美琴「しょうがないわよ、あたしは仕方なくしてあげてるんだから」
上条「………いっつも甘えてくるのはおまえのくせに…」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
上条「おまえの方はビリビリ封印だよな?」
美琴「わかんないわよ~一緒に歩いてて他の子とか見てたら、手からビリビリ流すわよ」
上条「だからおまえとは右手で手つないでんだろ?」
美琴「え?………あ!そうだわ!あんたいつも右手で…」
上条「気づかなかったのか?」
美琴「そんなの意識したことないわよ!」
禁書「いつも二人手つないでるのにね」
上条「インデックスさんは気づいて……」
禁書「もちろん!」
美琴「そうなの………じゃあ今度は抱きついてるときに…」
上条「だからやめて下さい!」
禁書「わざわざ抱きついてまでするんだね」
美琴「そうでもしないとこいつには効かないからね」
禁書「でもとうまに抱きついてるときのみことって、絶対そんなことする顔じゃないよね」
上条「おまえはどこから見てんだ?………ちなみにどんな顔なんだ?」
禁書「とうまからじゃ見えないんだね、それはもうとうまに顔擦り付けて全身でとうまを感じるように…」
美琴「あああああ、ストーップ!!!」
美琴「そんな生々しく表現しない!」
上条「間違ってはないんだな」
美琴「それはその………」カァァ
禁書「とうまが苦労するのは、乙女心がわからないときだね」
上条「乙女心?」
禁書「みことを困らせたらダメってことだよ」
上条「………全力でがんばります」
~~~~~~~~~~
禁書「ついにきたんだね」
美琴「ええ、またこの時が来たわ」
美琴・禁書「ゲコ太ー!」
上条「はいはい」
禁書「これはもうあれだよね、とうまもゲコ太にするべきだよね!」
上条「はあ?」
美琴「そうね~ってことで…」
美琴「じゃーん!わざわざ買って来ましたー!」
禁書「わーい!」
上条「っておい!」
美琴「さあさあ、とっとと着替えちゃって」
上条「着ねえよ!」
美琴「え?………」シュン
禁書「あーあ」
上条「え?なに?俺が悪いんですか!?」
美琴「せっかく当麻とペアルックで着ようと思ってたに………」
上条「えっと………」
美琴「あたしと一緒なんかいやよね………」
上条「あ、ありがたく着させていただきます!」
美琴「はい!すぐ着替えてきてね!」
上条「くっ………仕方ないか」
禁書「やるねえ、みこと!」
美琴「あいつは優しいから、押すより引いた方がいいって最近学んだのよ」
~上条さんお着替え中~
上条「ついにこっち側にきちまったか」
美琴「サイズはぴったりね!似あってんじゃない!」
禁書「いいよ!いい感じだよ、とうま!」
上条「こんなでかでかとゲコ太のプリントが………いきなりしゃべりだしたりしねえよな?」
禁書「そんな某平面蛙じゃないんだから」
上条「なんでおまえが知ってんだよ!」
禁書「懐かしのアニメベスト100にあったんだよ」
美琴「でももししゃべっら、ぜひ友達になりたいわ」
上条「おまえは目を輝かせてなに言ってんだ」
禁書「これで三人ともゲコ太だね」
美琴「あんたも早くゲコ太の良さに気づきなさいよ」
上条「気づかない、気づきたくもない…」
美琴「寝てる時に耳元でゲコ太って囁いたりすれば目覚めるんじゃない?」
上条「そんなことされたら普通に目が覚めるぞ」
美琴「だから起きない程度にね?」
禁書「それはみことの仕事だね!」
美琴「あたし?」
禁書「だっていつもとうまと寝てるのみことだよ?」
美琴「ま、まあそうだけど…」
禁書「私はゲコ太好きになるお呪いするよ!」
上条「おまえのはマジで好きになりそうだからやめてください!」
ゴーン
上条・美琴・禁書「!!!」
上条「ああ、もうそんな時間か」
禁書「え?なに?」
美琴「除夜の鐘よ、人には108こ煩悩があって、それをなくして新しい年を迎えるの」
禁書「へ~108こもあるんだ!」
上条「でもこんな近くに寺なんかあったか?」
美琴「テレビの中継でしょ」
上条「そうか」
美琴「いよいよ年越しって感じね」
禁書「ふぁ~これって108回聞かなきゃダメなの?」
美琴「別に寝たいなら寝ちゃってもいいのよ?」
禁書「ううん、まだ起きてる!年を越すまで起きてるんだよ!」
ー11:30ー
禁書「……………」
上条「やっぱり寝たな」
美琴「しょうがないわよ」
上条「それじゃあ………よっと」
美琴「ここにくると、毎回あんたがこの子をベッドに運ぶのを見る気がするわ」
上条「前はそうでもなかったんだけどな~こたつ出してからほぼ毎日だな」
美琴「あ~わかるわ」
上条「おまえは寝んなよ?」
美琴「あんたが寝るまで、あたしも寝ないわよ」
上条「それだと助かるな」
美琴「残り少ない今年を最後まであんたと過ごすの」
上条「考えることは同じか…」
ー11:40ー
美琴「やっぱりここがあたしの定位置ね」
上条「今度はくまは置かないんですね」
美琴「置いたらテレビ見えないじゃない、年越しカウントダウンするんだから」
上条「こんだけひっつけばあったかいな」
美琴「それはもう、アツアツだからね!」
上条「そういうことを素でいうな」
美琴「いいでしょ?あと少しだから言い納めよ」
上条「そういうことならいいか」
ー11:50ー
上条「いい年だったな」
美琴「いきなりなに?」
上条「残り10分なんだから今年の総まとめくらいしていいだろ?」
美琴「そうね」
上条「夏からいろいろあったけど、最終的にこうやって落ち着いてるしな」
美琴「かわいい彼女もできたしね!」
上条「………それを自分で言わなきゃな~」
美琴「……あたしはうれしかった」
上条「俺もだ」
美琴「まだキスしかできないけど………それで今は満足」
上条「それはよかった」
ー11:55ー
美琴「来年はずっとあんたと一緒にいるわよ」
上条「そうだな」
美琴「もっと抱きしめて欲しいし………もっとキスして欲しい………」
上条「好きなだけしてやるよ」
美琴「まだしてないことたくさんあるわ」
美琴「初詣もそうだし、夏になったらプールも海も行きたい…」
上条「可能なかぎりなんとかするさ」
ー11:57ー
美琴「あと3分………ずっと抱きしめてくれる」
上条「願ってもねえな」
ギュッ
美琴「……………」
上条「………やっぱり上からじゃどんな顔してるかわかんねえな」
美琴「み、見ようとすんな!」
上条「でもインデックスから聞いちまったしな~気にはなる」
美琴「もうっ…………」
上条「ほら、すねんなよ」
美琴「すねてない!」
上条「顔上げろって」
美琴「やだ…」
上条「もうすぐ残り1分だぞ~」ナデナデ
美琴「んっ…………」
上条「やりたいこともできないだろ?」
美琴「………うん」
チュッ
ー11:59ー
美琴「んっ…………」
上条「……………」
美琴「………いつもより長かった」
上条「今年最後だから離れるのが惜しかったんだよ」
美琴「あたしも……」
上条「っと、カウントダウンがはじまったな」
5
4
3
2
1
ー1月1日ー
美琴「当麻…」
上条「ん?」
チュッ
上条「!!!」
美琴「んっ………」
上条「……………」
美琴「……初キスね」
上条「随分長かったな」
美琴「今年はたくさんしたいから………さ、最初は大切なのよ!」
上条「そうだな………あけましておめでとう」
美琴「おめでとう……今年も一緒にいられるわよね?」
上条「最初が肝心なら、今一緒にいるから大丈夫だろ」
美琴「そうよね」
上条「さてと、明日は初詣だし、俺たちも寝るか」
美琴「うん」
上条「とりあえず離れてくれるか?抱きつかれたままじゃ、布団がしけねえし」
美琴「……………このまま寝ちゃダメ?」
上条「………今さら断ることもねえか」
美琴「じゃあ!」
上条「ほら、一緒に寝るんなら布団しくぞ」
美琴「うん!」
禁書「みーかん、みーかん♪」
美琴「はあ~もうここから出たくない…」
上条「家のこたつも満員だな」
禁書「こたつにみかんって誰が考えたんだろうね?天才だよ!」
美琴「テーブルにふとんってのも斬新なアイデアよね~」
上条「おまえらどんだけこたつが好きなんですか?」
禁書「そういうとうまだってずっとこたつに入ってる!」
美琴「何人もこの魔力から逃れられないのよ~」
上条「イマジンブレーカーで…ってまあいいや、あったかいし」
禁書「それでいいんだよ…みかーん、みかーん♪」
上条「おまえいくつみかんを食うつもりだ…これは俺のっと」
美琴「あ!あたしも一個確保しとこ~」
禁書「この間、ダンボールにたくさん入ってるの買って来たから大丈夫なんだよ!」
上条「あれを運ぶのがどれほど大変だったか…」
美琴「ごくろうさま~」
上条「俺はこいつに労わってもらいたいね、一番みかん消費してるのこいつだし」
禁書「ごくろうさま~」
上条「もっと心を………」
美琴・禁書「ごくろうさま~」
上条「………もういいです、その気持ちのいいハモりが聞けただけで十分です」
美琴「寝ちゃいそう」
上条「こたつで寝ると風邪ひくって言うけど…まあ、ちょっとぐらいならいいんじゃねえか?」
美琴「この頬から伝わってくるぬくもりがね~」
上条「…………」
ナデナデ
美琴「!!!……なんでいきなり
!?」
上条「いや~撫で心地のよさそうな頭だな~と」
美琴「んっ…………」
上条「いやだったか?」
美琴「ま、まあちょっとくらいならいいけど…」
上条「そうか…」
禁書「私は困るんだけど」
上条・美琴「!!!」
禁書「みかんが取れないんだよ」
上条「あ、ああ…ほら」
禁書「二人とも私がいないと一日中そんなことしてそうだよね」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
禁書「二人で自分たちの世界作っちゃうと、ちょっと困るかも」
上条「………すいません」
禁書「あ!でも、キスならしてもいいよ…がんばって目を反らすから」
上条「そんなとこで頑張らなくていい!…それに人前でそんなほいほいしねえよ!」
禁書「そうしてくれると助かるかも」
美琴「……もしかして朝の見てた?」
禁書「インデックスはなにも見てないよ~」
美琴「そう…」
禁書「…………おはようのキス」ボソッ
美琴「!!!」ビクッ
禁書「~~~♪」
美琴「こんな狭い部屋じゃねえ…」
上条「悪かったな、そりゃあおまえの寮とは違うだろ」
禁書「広いよね~みことの部屋」
美琴「そう?………でも、この部屋にしかない居心地の良さは
あるわね」
上条「こんな狭い部屋で三人な~」
禁書「とうまは女の子二人に囲まれてうれしいんだよね?」
上条「そういう俺の地位を貶めるようなことを言うんじゃねえ!」
美琴「でもやっぱりこの三人よね~」
美琴「あんたとこの子とあたしで上条家って感じだわ」
禁書「二人の愛の巣の方がいいんじゃないの?」
美琴「それは何年かしてから嫌ってほどやってくからいいのよ」
美琴「今はこの三人で楽しくやりたいわね」
上条「それについちゃあ俺も全面的に賛成だな」
美琴「………やっぱり気にしてた?」
禁書「うん………二人とも恋人同士だから………」
禁書「インデックスがいると………邪魔かなって……」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
美琴「確かに当麻とは恋人で一緒にいると楽しいけど……あんたとは親友として一緒にいて楽しいって思ってる」
禁書「………親友?」
美琴「そうよ、ここにきていっぱいしゃべって、一緒に買い物に行ったりして楽しかった」
美琴「………あたしはあんたを親友って思いたいわ」
禁書「うん………」
美琴「ゲコ太の良さがわかるのなんてあんたぐらいだしね」
禁書「うん……っ………」
美琴「あたしはここで恋人と親友と一緒に過ごせてうれしいわ」
禁書「うん!……ひっぐ………」
美琴「ほら、もう泣かないで」
禁書「いいもん!嬉し泣きだもん!」
上条「どっかの誰かさんと同じセリフだな………似た者同士か」
美琴「とりあえずみかんでも食べて…ほら、あ~ん」
禁書「あ~ん………おいしい!」
美琴「食べると元気ね」
禁書「うん!それが私のとりえだからね!」
美琴「あんたはそれでいいわよ」
禁書「それじゃあもう一個…」
上条「あ!それは俺がとっといたやつ!」
ー昼食ー
禁書「とうまーおなか減ったー」
上条「爪が真っ黄色になるまでみかん食ってまだ足りねえのか」
禁書「みかんは別腹なんだよ!」
上条「しょうがねえな………美琴先生、お願いします」
美琴「しょうがねえな~」
禁書「わー!似てる!似てる!」
美琴「その幻想をぶち殺す!」
禁書「とうまと一緒だー!」
美琴「お、俺は美琴を愛してるぜ!」
上条「……………」
禁書「……………」
美琴「わかってる…わかってるわよ!でもせめて…ツッコんでくれてもいいんじゃない?」
上条「いや、なんていうか………愛してるぜ」
禁書「私も……美琴のこと好きだよ、ずっと」
美琴「もっと悲しくなってくるからやめて!」
上条「じゃ、じゃあテキトーになんか作ってくれるか?」
禁書「昨日はとうまで今日はみことだね!」
美琴「わ、わかったわ、すぐ作ってくるから」
上条「やっば、俺の愛情が足りないんですかねえ?」ボソッ
禁書「とうまが愛情与えすぎてあんな風になっちゃったかも」ボソッ
美琴「聞こえてるから!お願いだから忘れて!」
~~~~~~~~~~
上条「夜は年越しそばだな」
禁書「なんで日本ではそばをたべるの?」
美琴「たしかそばみたいに細く長く達者に生きるためとか、切れやすいことから苦労を切り捨てるとかだったわね」
上条「よく知ってんな」
美琴「wikipedia参照よ!」
禁書「日本ってそういう風習が多いんだよね」
上条「苦労を切り捨てるか………そば楽しみだな」
美琴「苦労してんの?」
上条「それはもういろいろあったな~外に出れば電撃姫に襲われたり…」
美琴「!」
上条「家に帰れば空腹魔法少女に噛み付かれたり…」
禁書「ムッ!」
美琴「それはあんたがあたしをテキトーにあしらってたからでしょうが!」
上条「そうは言ってもな~いちいちかまってたらきりがねえし」
美琴「一回だけでもまともに相手してくれればそれでよかったのに!」
上条「だから今かまってやってんだろ?それともキスまでじゃ不満か?」
美琴「そ、それは…………」カァァ
上条「まあそれは待ってくれないか?」
美琴「そ、そのかわり!いつもの二倍も三倍もキ、キスしなさいよ!」
禁書「わたしが見てないとこでね~」
上条・美琴「………はい」
禁書「それよりとうま!」
上条「なんだ?まだなんかあんのか?」
禁書「私が噛み付くのはとうまが悪いときだけなんだよ!」
上条「そうか?おまえが悪いこともあったんじゃねえか?」
禁書「それは………ないよ………たぶん」
上条「心当たりがあるんじゃねえか!」
禁書「そ、それに最近は噛み付いてないよ」
上条「ん?そういえばそうだな」
禁書「とうまはみことの男だからね、ひとの男に手を出したら命がいくつあっても足りないんだよ」
美琴「大丈夫よ!もしこいつが悪いことしたら、ビリビリの刑だから」
上条「まったく…静電気ぐらいで頼むぞ…」
美琴・禁書「……………」
上条「ん?どうしました?」
禁書「とうま、いつもの…」
美琴「不幸だー!ってやらないの?」
上条「ああ?そういえば最近は言ってないな」
禁書「ダメだよ、とうま!不幸だーって言わないとキャラ薄くなっちゃうよ!」
上条「おまえに言われたくねえよ!」
美琴「それってたまたま言ってないの?意識して言わないようにしてんの?」
上条「まあ、意識して言わないようにしてるかな」
禁書「なんで?」
上条「だって……ほら………」
上条「幸せにするとか言っといて、自分が不幸じゃできないだろ?」
美琴「~~~~~」カァァ
禁書「そうなんだ~」
上条「そいつと付き合いはじめてでた影響かな」
禁書「みんないろいろ変わってるんだね」
美琴「あたしたちも仲良くなったしねー」
禁書「ねー」
上条「それでこれに落ち着いてるわけか」
美琴「来年もこんな感じでいきたいわね」
禁書「私はもっとおいしいもの食べたいかも!」
上条「そこは変わんねえな」
禁書「違うよ!美琴が作ってくれるご飯おいしいから、もっと食べたいってこと!」
美琴「年明けたらまた作ってあげるわよ、だから食べたいもの考えといてね」
禁書「うん!」
上条「あんまりそいつを甘やかすなよ?食い過ぎで丸々と肥えさせても食えねえぞ?」
禁書「ムッ!」
美琴「栄養管理はあたしがするから大丈夫よ!」
上条「じゃあ俺の方も任せたぜ」
美琴「二人まとめて面倒見てあげるわよ」
ー夕食ー
上条「さて、これで俺の苦労も切り捨てられるわけだ」
美琴「来年は苦労の少ない年だといいわね~」
禁書「でもとうまだからね~」
上条「とりあえずおまえら二人は大丈夫だろ」
禁書「わかんないよ~あんまり目の前でいちゃつくから噛み付くかも」
上条「それはこいつも一緒じゃねえか!」
禁書「みことはいいんだよ、かわいいから」
上条「………理不尽だ」
美琴「しょうがないわよ、あたしは仕方なくしてあげてるんだから」
上条「………いっつも甘えてくるのはおまえのくせに…」
美琴「そ、そんなことないわよ!」
上条「おまえの方はビリビリ封印だよな?」
美琴「わかんないわよ~一緒に歩いてて他の子とか見てたら、手からビリビリ流すわよ」
上条「だからおまえとは右手で手つないでんだろ?」
美琴「え?………あ!そうだわ!あんたいつも右手で…」
上条「気づかなかったのか?」
美琴「そんなの意識したことないわよ!」
禁書「いつも二人手つないでるのにね」
上条「インデックスさんは気づいて……」
禁書「もちろん!」
美琴「そうなの………じゃあ今度は抱きついてるときに…」
上条「だからやめて下さい!」
禁書「わざわざ抱きついてまでするんだね」
美琴「そうでもしないとこいつには効かないからね」
禁書「でもとうまに抱きついてるときのみことって、絶対そんなことする顔じゃないよね」
上条「おまえはどこから見てんだ?………ちなみにどんな顔なんだ?」
禁書「とうまからじゃ見えないんだね、それはもうとうまに顔擦り付けて全身でとうまを感じるように…」
美琴「あああああ、ストーップ!!!」
美琴「そんな生々しく表現しない!」
上条「間違ってはないんだな」
美琴「それはその………」カァァ
禁書「とうまが苦労するのは、乙女心がわからないときだね」
上条「乙女心?」
禁書「みことを困らせたらダメってことだよ」
上条「………全力でがんばります」
~~~~~~~~~~
禁書「ついにきたんだね」
美琴「ええ、またこの時が来たわ」
美琴・禁書「ゲコ太ー!」
上条「はいはい」
禁書「これはもうあれだよね、とうまもゲコ太にするべきだよね!」
上条「はあ?」
美琴「そうね~ってことで…」
美琴「じゃーん!わざわざ買って来ましたー!」
禁書「わーい!」
上条「っておい!」
美琴「さあさあ、とっとと着替えちゃって」
上条「着ねえよ!」
美琴「え?………」シュン
禁書「あーあ」
上条「え?なに?俺が悪いんですか!?」
美琴「せっかく当麻とペアルックで着ようと思ってたに………」
上条「えっと………」
美琴「あたしと一緒なんかいやよね………」
上条「あ、ありがたく着させていただきます!」
美琴「はい!すぐ着替えてきてね!」
上条「くっ………仕方ないか」
禁書「やるねえ、みこと!」
美琴「あいつは優しいから、押すより引いた方がいいって最近学んだのよ」
~上条さんお着替え中~
上条「ついにこっち側にきちまったか」
美琴「サイズはぴったりね!似あってんじゃない!」
禁書「いいよ!いい感じだよ、とうま!」
上条「こんなでかでかとゲコ太のプリントが………いきなりしゃべりだしたりしねえよな?」
禁書「そんな某平面蛙じゃないんだから」
上条「なんでおまえが知ってんだよ!」
禁書「懐かしのアニメベスト100にあったんだよ」
美琴「でももししゃべっら、ぜひ友達になりたいわ」
上条「おまえは目を輝かせてなに言ってんだ」
禁書「これで三人ともゲコ太だね」
美琴「あんたも早くゲコ太の良さに気づきなさいよ」
上条「気づかない、気づきたくもない…」
美琴「寝てる時に耳元でゲコ太って囁いたりすれば目覚めるんじゃない?」
上条「そんなことされたら普通に目が覚めるぞ」
美琴「だから起きない程度にね?」
禁書「それはみことの仕事だね!」
美琴「あたし?」
禁書「だっていつもとうまと寝てるのみことだよ?」
美琴「ま、まあそうだけど…」
禁書「私はゲコ太好きになるお呪いするよ!」
上条「おまえのはマジで好きになりそうだからやめてください!」
ゴーン
上条・美琴・禁書「!!!」
上条「ああ、もうそんな時間か」
禁書「え?なに?」
美琴「除夜の鐘よ、人には108こ煩悩があって、それをなくして新しい年を迎えるの」
禁書「へ~108こもあるんだ!」
上条「でもこんな近くに寺なんかあったか?」
美琴「テレビの中継でしょ」
上条「そうか」
美琴「いよいよ年越しって感じね」
禁書「ふぁ~これって108回聞かなきゃダメなの?」
美琴「別に寝たいなら寝ちゃってもいいのよ?」
禁書「ううん、まだ起きてる!年を越すまで起きてるんだよ!」
ー11:30ー
禁書「……………」
上条「やっぱり寝たな」
美琴「しょうがないわよ」
上条「それじゃあ………よっと」
美琴「ここにくると、毎回あんたがこの子をベッドに運ぶのを見る気がするわ」
上条「前はそうでもなかったんだけどな~こたつ出してからほぼ毎日だな」
美琴「あ~わかるわ」
上条「おまえは寝んなよ?」
美琴「あんたが寝るまで、あたしも寝ないわよ」
上条「それだと助かるな」
美琴「残り少ない今年を最後まであんたと過ごすの」
上条「考えることは同じか…」
ー11:40ー
美琴「やっぱりここがあたしの定位置ね」
上条「今度はくまは置かないんですね」
美琴「置いたらテレビ見えないじゃない、年越しカウントダウンするんだから」
上条「こんだけひっつけばあったかいな」
美琴「それはもう、アツアツだからね!」
上条「そういうことを素でいうな」
美琴「いいでしょ?あと少しだから言い納めよ」
上条「そういうことならいいか」
ー11:50ー
上条「いい年だったな」
美琴「いきなりなに?」
上条「残り10分なんだから今年の総まとめくらいしていいだろ?」
美琴「そうね」
上条「夏からいろいろあったけど、最終的にこうやって落ち着いてるしな」
美琴「かわいい彼女もできたしね!」
上条「………それを自分で言わなきゃな~」
美琴「……あたしはうれしかった」
上条「俺もだ」
美琴「まだキスしかできないけど………それで今は満足」
上条「それはよかった」
ー11:55ー
美琴「来年はずっとあんたと一緒にいるわよ」
上条「そうだな」
美琴「もっと抱きしめて欲しいし………もっとキスして欲しい………」
上条「好きなだけしてやるよ」
美琴「まだしてないことたくさんあるわ」
美琴「初詣もそうだし、夏になったらプールも海も行きたい…」
上条「可能なかぎりなんとかするさ」
ー11:57ー
美琴「あと3分………ずっと抱きしめてくれる」
上条「願ってもねえな」
ギュッ
美琴「……………」
上条「………やっぱり上からじゃどんな顔してるかわかんねえな」
美琴「み、見ようとすんな!」
上条「でもインデックスから聞いちまったしな~気にはなる」
美琴「もうっ…………」
上条「ほら、すねんなよ」
美琴「すねてない!」
上条「顔上げろって」
美琴「やだ…」
上条「もうすぐ残り1分だぞ~」ナデナデ
美琴「んっ…………」
上条「やりたいこともできないだろ?」
美琴「………うん」
チュッ
ー11:59ー
美琴「んっ…………」
上条「……………」
美琴「………いつもより長かった」
上条「今年最後だから離れるのが惜しかったんだよ」
美琴「あたしも……」
上条「っと、カウントダウンがはじまったな」
5
4
3
2
1
ー1月1日ー
美琴「当麻…」
上条「ん?」
チュッ
上条「!!!」
美琴「んっ………」
上条「……………」
美琴「……初キスね」
上条「随分長かったな」
美琴「今年はたくさんしたいから………さ、最初は大切なのよ!」
上条「そうだな………あけましておめでとう」
美琴「おめでとう……今年も一緒にいられるわよね?」
上条「最初が肝心なら、今一緒にいるから大丈夫だろ」
美琴「そうよね」
上条「さてと、明日は初詣だし、俺たちも寝るか」
美琴「うん」
上条「とりあえず離れてくれるか?抱きつかれたままじゃ、布団がしけねえし」
美琴「……………このまま寝ちゃダメ?」
上条「………今さら断ることもねえか」
美琴「じゃあ!」
上条「ほら、一緒に寝るんなら布団しくぞ」
美琴「うん!」
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