上条「御坂の妹じゃねーか、何してんだ?」
美琴「えっ?」
上条「ああ、御坂の方か」
美琴「よく気づいたわね」
上条「前もおんなじ反応だったしな」
上条「あんまり間違えても悪いから、上条さんも努力してるんですよ」
美琴「あんたが気づかなかったら、また入れ替わってあげようと思ったのに」
上条「これ以上上条さんを疑心暗鬼にしないでください…」
美琴「冗談よ」
美琴「それであんたは何してんの?」
上条「補習だよ、まあ今日はちょっと早く終わったから楽だったな」
美琴「ふ~ん」
上条「おまえは何してんだ?」
美琴「た、立ち読みした帰り…」
美琴(あんた探してうろうろしてたって………言えるわけないじゃない………)
上条「そうか、それならちょうどいいな」
美琴「なにが?」
上条「これからなんも予定ないんだろ?」
美琴「そ、そうだけど…」
上条「そんじゃ、ちょっと付き合ってくれねえか?」
美琴「え?べ、別にいいけど………」
美琴(こ、これって………デート!?)
上条「よし、行くか」
美琴「あ、ちょ、ちょっと待ってよ」
ーとあるお店ー
美琴「ここでなんか買うの?」
上条「まあ、いっつもいろいろ作ってくれるお礼ってやつだ」
美琴「別に気にしなくていいのに」
上条「それでもあんだけうまいもん食えたからな」
上条「気をよくした上条さんからプレゼントってことで」
美琴(プレゼント!!!)
上条「あとはあれだな………」
上条「おまえを見て一目でおまえだってわかるようにだな」
美琴「そんくらい普通に見て気づきなさいよ」
上条「ん~見た目変わんねえしな~」
上条「それに最近一緒にいるから、余計にややこしいし」
美琴「ま、まあ、プレゼントだからね、もらえる分にはうれしいけど…」
上条「前御坂妹の方に買ったネックレスは付けてるかどうかわかんないし」
美琴「え?あれってあんたが買ってあげたの?」
上条「なんだ、知ってんのか?」
美琴「この間新しく買った服きたことあったでしょ」
美琴「そのときあの子がしてたから…」
美琴「それどうしたの?って聞いたら」
美琴「これはとても大切なものですって言ってたのよ」
上条「そうか、一応ちゃんと付けてくれてんのか」
美琴「っていうかいつの間あんなの買ってあげてたのよ!」
上条「ああ?理由ならおまえのと変わんねえな」
上条「見分けつかないからって買ったんだよ」
美琴「そ、そう」
上条「けど、見えないとこだとあんまり意味ねえな………大切にしてくれてんのはうれしいけど」
上条「だから、おまえのはもっと一目見て分かるやつがいいな」
美琴「そうね………いつでも見れるやつがいいわよね………」
上条「まあ、上条さんはデザインに関してはよく分からないので、美琴センセーにおまかせします」
美琴「それじゃギリギリまでいいやつ探すわよ!」
上条「あの………情けないけど、そんなに予算ねえから…できれば1000円程度で………」
美琴「あんたの財布事情くらいよく知ってるわよ」
美琴「安くていいのを探すってのも楽しいんじゃない?」
上条「それなら助かるぜ…」
~~~~~~~~~~
上条「そろそろ門限やばいんじゃねえか?」
美琴「もうちょっと!」
美琴(これは妥協するわけにはいかないのよ………)
上条「もし遅くなったりしたら大変なんじゃねえか?」
美琴「前もあんた追いかけ回して遅くなることあったから、黒子がなんとかしてくれるわよ」
上条「そうだったな、最近は襲われること無かったから、すっかり忘れてた」
美琴「ないわね~」
上条「上のほうとかいいやつあるんじゃねえか?」
美琴「そこ見えないのよ」
上条「お、これなんかどうだ?」
美琴「あんた!これ!」
上条「上条さんもなかなかいいセンスしてますよね」
美琴「これ………」
美琴「ブレスレットに………琴?」
上条「琴のアクセサリーがポイントだろ?」
美琴「よく見つけたわね………」
上条「ちょうど目の高さにあったからな」
美琴「あたしの名前………」
上条「琴って一緒だろ?それにブレスレットならすぐ見えるしな」
上条「これじゃいやか?」
美琴「いやじゃない!」
上条「!」
美琴「………これがいい」
上条「そ、そうか」
美琴「うん…」
上条「じゃあ買ってくるから、ちょっと待ってろ」
美琴「わかったわ」
~~~~~~~~~~
上条「ほら」
美琴「あ、ありがと…」
美琴「その………今つけていい?」
上条「ん?いいんじゃないか」
美琴「どう?」
上条「ああ、似あってるぞ」
美琴(似あってる………)
上条「まあ、流石にそれを入れ替えられたら見分けつかないけどな」
美琴「そんなことしないわよ!」
上条「!」
美琴「これは………あたしのだから」
上条「そ、そうか」
美琴「………うん」
上条「………そんじゃ、そろそろ帰るか」
美琴「そうね」
上条「おまえはあっちだったな」
美琴「………同じ方向だったらよかったのにね…」
上条(?………なんか………)
美琴「今日はありがとね…これ…大切にするから………」
上条(こいつってこんなに………)
美琴「今度の日曜日、ごはん作りに行くから開けといてね」
上条「あ、ああ」
美琴「じゃあね」
上条(………)
ー上条家ー
上条「ただいまーっと」
御坂妹「おかえり、とーま!」
上条「悪いな遅くなって………って」
上条「なんでおまえがここにいんだよ!」
御坂妹「そんなこと言うと」
禁書「噛み付いちゃうよ~」
上条「イ、インデックス…」
禁書「とうまが帰ってくるの遅いから、ごはん作ってもらったんだよ!」
上条「そうなのか、悪いな」
御坂妹「いえいえ」
禁書「昨日とうまが焼いたのより、おいしかったんだよ!」
上条「………俺のために残しといた分のハンバーグ食ったのかよ!」
御坂妹「まあまあ、またミサカが作るので、ここは一つミサカに免じて」
上条「………まあ、俺は一回食ったからいいか」
上条「でも、やっぱり焼き方とか違うんだな、俺が作ってもあんときみたいにはならなかったし」
御坂妹「お姉さんの教えの賜物です、とミサカは一応師をたてておきます」
御坂妹「ごはん、準備してありますよ」
上条「俺の分もあるのか?」
御坂妹「本来あなたのために作りにきたんですよ」
禁書「あたしは?」
御坂妹「もちろんお二人ともです」
禁書「とうまが帰ってくるまで待っててあげたんだよ!」
上条「おまえはハンバーグ食ったんだろ?」
禁書「ハンバーグはおやつなんだよ」
上条「どこにハンバーグおやつにするやつがいるんだよ…」
禁書「ここにいるもん!」
御坂妹「ではミサカ準備をするので、少し待っていてください」
上条「ああ、頼んだぞ」
~~~~~~~~~~
御坂妹「どうぞ」
上条「焼き魚に煮物………この間と変わって随分家庭だな」
禁書「おいしそうなんだよ!」
御坂妹「では………」
上・禁・妹「いただきまーす」
禁書「ん~おいし~」
上条「ああ、いいな~この味」
御坂妹「それはよかったです」
禁書「とうまはこんなの作れないもんねー」
上条「おまえも作れねえだろうが」
禁書「インデックスは食べるの専門なんだよ!」
上条「俺もそっちがいいんですけど…」
御坂妹「ミサカが作ればお二人まとめて食事用員ですよ」
上条「確かにこんなの毎日食えたらな………」
上条「でも作んの大変だろ?」
御坂妹「………こうやっておいしそうに食べていただければ、一手間も二手間もかけたくなるものです、とミサカは胸のうちを晒します」
上条「そんなもんか」
御坂妹「あなたに食べてもらえるなら………」
上条「!」
御坂妹「ミサカはいつでも作りにきます」
上条「あ、ああ、それは、うれしいな…」
禁書「とうま食べないの?それならインデックスが食べてあげる!」
上条「あ、こら!勝手にとんじゃねえ!」
禁書「一切れだけしか食べてないよ~」
上条「その一切れも食いたかったんだよ!」
御坂妹「仕方ありませんね、ではミサカの分を…」
上条「あ、いや………」
御坂妹「あ~ん」
上条「え?」
御坂妹「どうしたんですか?早くして下さい」
上条「いや、別にそれじゃなくても…」
御坂妹「そうですか………ミサカの料理は食べれませんか………」
上条「い、いただきます!」
パクッ
御坂妹「どうですか?」
上条「う、うまいぞ」
禁書「なんか夫婦みたいだね」
上条「お、おい」
御坂妹「ではあなたが娘ですね」
禁書「お父さんはいっつもぐちぐち言ってるんだよ!」
御坂妹「お父さんにもいろいろあるんですよ」
上条「あの………これどうすりゃいいんだ?」
御坂妹「それは夫婦なので………」
上条「夫婦なので………?」
御坂妹「みんなで楽しくごはんです」
禁書「ボーっとしてたら、またもらっちゃうよ!」
御坂妹「そのときはまたミサカが………」
上条「自分の分は自分で食べます!」
ー台所ー
御坂妹「すいません、洗い物を手伝っていただいて…」
上条「いいって、流石に何もしないのは気がひけるしな」
御坂妹「そんな………前も言った通りミサカは好きでやってるので」
上条「じゃあ俺も好きで手伝ってるってことで」
御坂妹「………では仕方ありませんね、とミサカはまた手を動かします………」
上条「どうした?」
御坂妹「………いえ、なにも」
御坂妹(二人で並んで………ずっとこのままがいいです…とはミサカは言えませんね)
上条「そう言えば、おまえ俺が買ったネックレスつけてんだってな」
御坂妹「そうです…がどうしてそれを?」
上条「普通にしてたら見えねえけど、この間御坂が見たって」
御坂妹「それは…大事なものなので…外に出しっ放しでというのは………」
上条「いやまあ、俺は付けててくれてるってのが分かれば十分だから」
御坂妹「買っていただいた日からずっと付けてますよ」
上条「そうか気にいってくれてんのか」
御坂妹「………ミサカが初めてあなたからもらったものですから」
御坂妹「ミサカがどれだけたくさんいても………このネックレスをしているのは、このミサカだけです………」
上条「………」
御坂妹「………これもあなたがくれたものです」
御坂妹「………そして、この気持ちも………」
上条「ん?今なんて?」
御坂妹「いえ何も…お姉さんのいないとこで抜けがけはいけません、とミサカは言葉を飲み込みます」
上条「?」
御坂妹「さあ、残りを終わらせましょう」
上条「ああ」
~~~~~~~~~~
御坂妹「ではミサカはこれで」
上条「ああ、うまかったよ、ありがとな」
禁書「また来てね!」
御坂妹「はい、次はおそらく、お姉さまと一緒ですね」
禁書「短髪もくるの?」
上条「また飯を作ってくれるらしいぞ?」
御坂妹「お姉さまの料理はミサカよりおいしいですよ?」
禁書「ほんとに?」
御坂妹「はい、なので期待してください」
禁書「うん!」
御坂妹「それでは」
上条「またな」
禁書「バイバーイ」
バタン
禁書「短髪のごはんか~」
上条「いや、確かにあいつのもうまかったな~」
禁書「いいね、とうまは、よりどりみどりで」
上条「はあ?何が?」
禁書「でもそのうち困ったことになっちゃうかもだよ?」
上条「???」
ー寮ー
美琴(あいつからのプレゼントか~)
美琴(似あってるぞ………)
美琴(ってもおお~)
黒子「どうしましたの、お姉様?」
美琴「!!!」
黒子「随分とご機嫌のようで」
美琴「な、なんでもないわよ!なんでも………」
黒子「そのブレスレット………」
美琴「!」
黒子「少女趣味のお姉様がなんでそんなものを?」
美琴「あんたねえ~あたしだって…こういうのつけたりするわよ」
黒子「しかしお姉様のセンスでは………贈り物ですか?」
美琴「うっ………」
黒子「図星のようですわね」
黒子「まあ、お姉様の喜び方からすれば、まだあの殿方なのでしょう」
美琴「べ、別にいいでしょ!」
黒子「いけないとは言ってませんが…」
黒子「黒子は悲しいですわ!お姉様のその御心はいつになったらこちらに向いてくださるのか!」
美琴「ちょ、ちょっと………!」
黒子「かくなる上はそのブレスレットをテレポートして………」
ビリビリ
黒子「ああっ!」
美琴「あんた!そんなことしたら一生口聞かないからね!」
黒子「じょ、冗談ですのに………」
美琴「冗談でもそれは許さないわよ!」
黒子「………ごめんなさい」
美琴「………わかればいいのよ」
黒子「では!仲直りのキスを…」
美琴「あんたは全然反省してないみたいね!」
美琴「えっ?」
上条「ああ、御坂の方か」
美琴「よく気づいたわね」
上条「前もおんなじ反応だったしな」
上条「あんまり間違えても悪いから、上条さんも努力してるんですよ」
美琴「あんたが気づかなかったら、また入れ替わってあげようと思ったのに」
上条「これ以上上条さんを疑心暗鬼にしないでください…」
美琴「冗談よ」
美琴「それであんたは何してんの?」
上条「補習だよ、まあ今日はちょっと早く終わったから楽だったな」
美琴「ふ~ん」
上条「おまえは何してんだ?」
美琴「た、立ち読みした帰り…」
美琴(あんた探してうろうろしてたって………言えるわけないじゃない………)
上条「そうか、それならちょうどいいな」
美琴「なにが?」
上条「これからなんも予定ないんだろ?」
美琴「そ、そうだけど…」
上条「そんじゃ、ちょっと付き合ってくれねえか?」
美琴「え?べ、別にいいけど………」
美琴(こ、これって………デート!?)
上条「よし、行くか」
美琴「あ、ちょ、ちょっと待ってよ」
ーとあるお店ー
美琴「ここでなんか買うの?」
上条「まあ、いっつもいろいろ作ってくれるお礼ってやつだ」
美琴「別に気にしなくていいのに」
上条「それでもあんだけうまいもん食えたからな」
上条「気をよくした上条さんからプレゼントってことで」
美琴(プレゼント!!!)
上条「あとはあれだな………」
上条「おまえを見て一目でおまえだってわかるようにだな」
美琴「そんくらい普通に見て気づきなさいよ」
上条「ん~見た目変わんねえしな~」
上条「それに最近一緒にいるから、余計にややこしいし」
美琴「ま、まあ、プレゼントだからね、もらえる分にはうれしいけど…」
上条「前御坂妹の方に買ったネックレスは付けてるかどうかわかんないし」
美琴「え?あれってあんたが買ってあげたの?」
上条「なんだ、知ってんのか?」
美琴「この間新しく買った服きたことあったでしょ」
美琴「そのときあの子がしてたから…」
美琴「それどうしたの?って聞いたら」
美琴「これはとても大切なものですって言ってたのよ」
上条「そうか、一応ちゃんと付けてくれてんのか」
美琴「っていうかいつの間あんなの買ってあげてたのよ!」
上条「ああ?理由ならおまえのと変わんねえな」
上条「見分けつかないからって買ったんだよ」
美琴「そ、そう」
上条「けど、見えないとこだとあんまり意味ねえな………大切にしてくれてんのはうれしいけど」
上条「だから、おまえのはもっと一目見て分かるやつがいいな」
美琴「そうね………いつでも見れるやつがいいわよね………」
上条「まあ、上条さんはデザインに関してはよく分からないので、美琴センセーにおまかせします」
美琴「それじゃギリギリまでいいやつ探すわよ!」
上条「あの………情けないけど、そんなに予算ねえから…できれば1000円程度で………」
美琴「あんたの財布事情くらいよく知ってるわよ」
美琴「安くていいのを探すってのも楽しいんじゃない?」
上条「それなら助かるぜ…」
~~~~~~~~~~
上条「そろそろ門限やばいんじゃねえか?」
美琴「もうちょっと!」
美琴(これは妥協するわけにはいかないのよ………)
上条「もし遅くなったりしたら大変なんじゃねえか?」
美琴「前もあんた追いかけ回して遅くなることあったから、黒子がなんとかしてくれるわよ」
上条「そうだったな、最近は襲われること無かったから、すっかり忘れてた」
美琴「ないわね~」
上条「上のほうとかいいやつあるんじゃねえか?」
美琴「そこ見えないのよ」
上条「お、これなんかどうだ?」
美琴「あんた!これ!」
上条「上条さんもなかなかいいセンスしてますよね」
美琴「これ………」
美琴「ブレスレットに………琴?」
上条「琴のアクセサリーがポイントだろ?」
美琴「よく見つけたわね………」
上条「ちょうど目の高さにあったからな」
美琴「あたしの名前………」
上条「琴って一緒だろ?それにブレスレットならすぐ見えるしな」
上条「これじゃいやか?」
美琴「いやじゃない!」
上条「!」
美琴「………これがいい」
上条「そ、そうか」
美琴「うん…」
上条「じゃあ買ってくるから、ちょっと待ってろ」
美琴「わかったわ」
~~~~~~~~~~
上条「ほら」
美琴「あ、ありがと…」
美琴「その………今つけていい?」
上条「ん?いいんじゃないか」
美琴「どう?」
上条「ああ、似あってるぞ」
美琴(似あってる………)
上条「まあ、流石にそれを入れ替えられたら見分けつかないけどな」
美琴「そんなことしないわよ!」
上条「!」
美琴「これは………あたしのだから」
上条「そ、そうか」
美琴「………うん」
上条「………そんじゃ、そろそろ帰るか」
美琴「そうね」
上条「おまえはあっちだったな」
美琴「………同じ方向だったらよかったのにね…」
上条(?………なんか………)
美琴「今日はありがとね…これ…大切にするから………」
上条(こいつってこんなに………)
美琴「今度の日曜日、ごはん作りに行くから開けといてね」
上条「あ、ああ」
美琴「じゃあね」
上条(………)
ー上条家ー
上条「ただいまーっと」
御坂妹「おかえり、とーま!」
上条「悪いな遅くなって………って」
上条「なんでおまえがここにいんだよ!」
御坂妹「そんなこと言うと」
禁書「噛み付いちゃうよ~」
上条「イ、インデックス…」
禁書「とうまが帰ってくるの遅いから、ごはん作ってもらったんだよ!」
上条「そうなのか、悪いな」
御坂妹「いえいえ」
禁書「昨日とうまが焼いたのより、おいしかったんだよ!」
上条「………俺のために残しといた分のハンバーグ食ったのかよ!」
御坂妹「まあまあ、またミサカが作るので、ここは一つミサカに免じて」
上条「………まあ、俺は一回食ったからいいか」
上条「でも、やっぱり焼き方とか違うんだな、俺が作ってもあんときみたいにはならなかったし」
御坂妹「お姉さんの教えの賜物です、とミサカは一応師をたてておきます」
御坂妹「ごはん、準備してありますよ」
上条「俺の分もあるのか?」
御坂妹「本来あなたのために作りにきたんですよ」
禁書「あたしは?」
御坂妹「もちろんお二人ともです」
禁書「とうまが帰ってくるまで待っててあげたんだよ!」
上条「おまえはハンバーグ食ったんだろ?」
禁書「ハンバーグはおやつなんだよ」
上条「どこにハンバーグおやつにするやつがいるんだよ…」
禁書「ここにいるもん!」
御坂妹「ではミサカ準備をするので、少し待っていてください」
上条「ああ、頼んだぞ」
~~~~~~~~~~
御坂妹「どうぞ」
上条「焼き魚に煮物………この間と変わって随分家庭だな」
禁書「おいしそうなんだよ!」
御坂妹「では………」
上・禁・妹「いただきまーす」
禁書「ん~おいし~」
上条「ああ、いいな~この味」
御坂妹「それはよかったです」
禁書「とうまはこんなの作れないもんねー」
上条「おまえも作れねえだろうが」
禁書「インデックスは食べるの専門なんだよ!」
上条「俺もそっちがいいんですけど…」
御坂妹「ミサカが作ればお二人まとめて食事用員ですよ」
上条「確かにこんなの毎日食えたらな………」
上条「でも作んの大変だろ?」
御坂妹「………こうやっておいしそうに食べていただければ、一手間も二手間もかけたくなるものです、とミサカは胸のうちを晒します」
上条「そんなもんか」
御坂妹「あなたに食べてもらえるなら………」
上条「!」
御坂妹「ミサカはいつでも作りにきます」
上条「あ、ああ、それは、うれしいな…」
禁書「とうま食べないの?それならインデックスが食べてあげる!」
上条「あ、こら!勝手にとんじゃねえ!」
禁書「一切れだけしか食べてないよ~」
上条「その一切れも食いたかったんだよ!」
御坂妹「仕方ありませんね、ではミサカの分を…」
上条「あ、いや………」
御坂妹「あ~ん」
上条「え?」
御坂妹「どうしたんですか?早くして下さい」
上条「いや、別にそれじゃなくても…」
御坂妹「そうですか………ミサカの料理は食べれませんか………」
上条「い、いただきます!」
パクッ
御坂妹「どうですか?」
上条「う、うまいぞ」
禁書「なんか夫婦みたいだね」
上条「お、おい」
御坂妹「ではあなたが娘ですね」
禁書「お父さんはいっつもぐちぐち言ってるんだよ!」
御坂妹「お父さんにもいろいろあるんですよ」
上条「あの………これどうすりゃいいんだ?」
御坂妹「それは夫婦なので………」
上条「夫婦なので………?」
御坂妹「みんなで楽しくごはんです」
禁書「ボーっとしてたら、またもらっちゃうよ!」
御坂妹「そのときはまたミサカが………」
上条「自分の分は自分で食べます!」
ー台所ー
御坂妹「すいません、洗い物を手伝っていただいて…」
上条「いいって、流石に何もしないのは気がひけるしな」
御坂妹「そんな………前も言った通りミサカは好きでやってるので」
上条「じゃあ俺も好きで手伝ってるってことで」
御坂妹「………では仕方ありませんね、とミサカはまた手を動かします………」
上条「どうした?」
御坂妹「………いえ、なにも」
御坂妹(二人で並んで………ずっとこのままがいいです…とはミサカは言えませんね)
上条「そう言えば、おまえ俺が買ったネックレスつけてんだってな」
御坂妹「そうです…がどうしてそれを?」
上条「普通にしてたら見えねえけど、この間御坂が見たって」
御坂妹「それは…大事なものなので…外に出しっ放しでというのは………」
上条「いやまあ、俺は付けててくれてるってのが分かれば十分だから」
御坂妹「買っていただいた日からずっと付けてますよ」
上条「そうか気にいってくれてんのか」
御坂妹「………ミサカが初めてあなたからもらったものですから」
御坂妹「ミサカがどれだけたくさんいても………このネックレスをしているのは、このミサカだけです………」
上条「………」
御坂妹「………これもあなたがくれたものです」
御坂妹「………そして、この気持ちも………」
上条「ん?今なんて?」
御坂妹「いえ何も…お姉さんのいないとこで抜けがけはいけません、とミサカは言葉を飲み込みます」
上条「?」
御坂妹「さあ、残りを終わらせましょう」
上条「ああ」
~~~~~~~~~~
御坂妹「ではミサカはこれで」
上条「ああ、うまかったよ、ありがとな」
禁書「また来てね!」
御坂妹「はい、次はおそらく、お姉さまと一緒ですね」
禁書「短髪もくるの?」
上条「また飯を作ってくれるらしいぞ?」
御坂妹「お姉さまの料理はミサカよりおいしいですよ?」
禁書「ほんとに?」
御坂妹「はい、なので期待してください」
禁書「うん!」
御坂妹「それでは」
上条「またな」
禁書「バイバーイ」
バタン
禁書「短髪のごはんか~」
上条「いや、確かにあいつのもうまかったな~」
禁書「いいね、とうまは、よりどりみどりで」
上条「はあ?何が?」
禁書「でもそのうち困ったことになっちゃうかもだよ?」
上条「???」
ー寮ー
美琴(あいつからのプレゼントか~)
美琴(似あってるぞ………)
美琴(ってもおお~)
黒子「どうしましたの、お姉様?」
美琴「!!!」
黒子「随分とご機嫌のようで」
美琴「な、なんでもないわよ!なんでも………」
黒子「そのブレスレット………」
美琴「!」
黒子「少女趣味のお姉様がなんでそんなものを?」
美琴「あんたねえ~あたしだって…こういうのつけたりするわよ」
黒子「しかしお姉様のセンスでは………贈り物ですか?」
美琴「うっ………」
黒子「図星のようですわね」
黒子「まあ、お姉様の喜び方からすれば、まだあの殿方なのでしょう」
美琴「べ、別にいいでしょ!」
黒子「いけないとは言ってませんが…」
黒子「黒子は悲しいですわ!お姉様のその御心はいつになったらこちらに向いてくださるのか!」
美琴「ちょ、ちょっと………!」
黒子「かくなる上はそのブレスレットをテレポートして………」
ビリビリ
黒子「ああっ!」
美琴「あんた!そんなことしたら一生口聞かないからね!」
黒子「じょ、冗談ですのに………」
美琴「冗談でもそれは許さないわよ!」
黒子「………ごめんなさい」
美琴「………わかればいいのよ」
黒子「では!仲直りのキスを…」
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